本日、5月12日は「海上保安の日」です。
海上の安全や治安の確保を図ることを任務としている「海上保安庁」は、昭和23(1948)年5月1日に発足し、同月12日に庁舎屋上に庁旗を掲揚しました。
以来、5月12日を「開庁記念日」としていましたが、平成12(2000)年に海上保安庁の業務への理解を促進するため、「海上保安の日」に改めました。
さて、海上保安庁は、全国各地に船艇・航空機を配備し、日本の海を守っています。
今日のブログでは、警備救難業務や航路標識業務、海洋情報業務に使用されている船艇の種別を表す船型記号を見てみましょう。
| PLH | 1000トン型以上の大型巡視船でヘリコプターを搭載できるもの 「Patrol vessel Large with Helicopter」 の略 |
|---|---|
| PL | 1000トン型以上の大型巡視船でヘリコプターを搭載できるもの以外 「Patrol vessel Large」の略 |
| PM | 350トン型以上1000型未満 の巡視船 「Patrol vessel Medium」の略 |
| PS | 350トン型未満の巡視船 「Patrol vessel Small」の略 |
| PC | 20メートル型を超える巡視艇 「Patrol Craft」の略 |
| CL | 20メートル型以下の巡視艇 「Craft Large」の略 |
| FL | 巡視船(消防船) 「Fire Fighting boat Large」の略 |
| FM | 巡視艇(消防船) 「Fire Fighting boat Medium」の略 |
| HL | 500トン型以上の測量船 「Hydrographic survey vessel Large」の略 |
| HS | 500トン型未満の測量船 「Hydrographic survey vessel Small」の略 |
| LM | 50トン型以上の灯台見回り船 「Light-House service vessel Medium」の略 |
| LS | 50トン型未満の灯台見回り船 「Light-House service vessel Small」の略 |
当館が係留展示している初代南極観測船「宗谷」は、海上保安庁の船艇で初めてヘリコプターが搭載された船艇(第1次観測当時 2,497.6総トン)ですが、PL 107(PL船型の107番船)と表記されています。
ヘリコプター搭載大型巡視船の表記は、昭和60(1985)年に行われた船型記号の改定によって、700トン型以上のヘリコプター搭載大型巡視船は「PLH」になっています。

写真:「初代南極観測船「宗谷」 第1次観測(昭和32年)」
所蔵:船の科学館
初代南極観測船「宗谷」に代わって建造され、北方海域における警備・救難活動を行った砕氷型の大型巡視船「そうや」(昭和53年竣工・3,137総トン)も「PL」でした。

船舶模型「巡視船「そうや」(1/100)」
寸法:986×156×310
所蔵:船の科学館
また、初代南極観測船「宗谷」が、灯台補給船だった時は「LL01」と表記されていました。(現在は「LL」記号を持つ灯台見回り船はありません。)

写真:灯台補給船時代の「宗谷」(2,207.9総トン)
所蔵:船の科学館
そして、港内や沿岸などの海域で活動する比較的小さい「巡視艇」は、「PC」「CL」と表記されています。
昭和48(1973)年に施行された「海上交通安全法」に伴い、東京湾や伊勢湾、瀬戸内海の輻輳海域(船舶交通量の多い海域)における交通安全指導、取締りを目的に建造された「あきづき」型巡視艇の二番船「しののめ」には「PC54」と表記されています。
巡視艇「しののめ」は、翌49(1974)年に建造され、三重県 鳥羽海上保安部に配置されました。

船舶模型「巡視艇 PC54「しののめ」(1/50)」
所蔵:船の科学館
巡視艇「しののめ」の概要
| 総トン数 | 125トン |
|---|---|
| 全長 | 20.6メートル |
| 幅 | 6.3メートル |
| 喫水 | 1.1メートル |
| 主機関 | ディーゼル3,000馬力 |
| 速力 | 18.3ノット |
| 主要装備 | アンチローリングボード一式 |
| 乗員 | 10名 |
| 建造所 | 三菱重工業(株)下関造船所 |
あわせて読みたいおススメの記事









