目黒寄生虫館(東京都目黒区)では、蒲郡市生命の海科学館(愛知県蒲郡市)が主催する特別展『あっちにもこっちにも!寄生虫のせかい』の企画展示『寄生・共生関係 太古の海と今の海』が、2026年4月22日から始まりました。

画像提供:目黒寄生虫館
さて、みなさんは「寄生虫」と聞いて、何をイメージするでしょうか?
「寄生虫」は小さな生物なので、目にする機会は少ないと思いますが、身近なものでは、犬や猫に寄生するノミやダニが知られています。そして、私たち人間が罹る食中毒では、海産物などに寄生する寄生虫が引き起こしているケースがあります。
厚生労働省令和7年度「食中毒発生状況の概要」によると、総事件数1,172件のうち第1位ノロウィルス(39.4%)、第2位アニサキス(23.9%)、第3位カンピロバクター(18.8%)・・・が病因物質となっていますが、この第2位の「アニサキス」(令和6年度は第1位 31.8%)は海産物を介して食中毒を起こす寄生虫です。
この特別展『あっちにもこっちにも!寄生虫のせかい』(2026年7月18日〜11月29日/蒲郡市生命の海科学館)では、悪いイメージを持たれがちな「寄生虫」を身近な海の生物と併せて紹介し、海洋環境や生物多様性など、深刻化する海洋問題への理解を深める特別展として準備が進められています。
今日のブログでは、一足先に開催されている目黒寄生虫館(東京都目黒区)の企画展示『寄生・共生関係 太古の海と今の海』をご紹介します。

「目黒寄生虫館の企画展ブース」
画像提供:目黒寄生虫館
| 企画展示: | 「寄生・共生関係 太古の海と今の海」 |
|---|---|
| 開催期間: | 2026年4月22日(水)から2026年7月5日(日) ※休館日:月・火曜日(祝日の場合は直近の平日) |
| 会 場: | 目黒寄生虫館(東京都目黒区) |
| 展示内容: | @化石として知られる寄生虫の概要 A生きた化石ウミユリ類に寄生する珍しい貝類(現生種・化石種)と吸口虫(スイクチムシ:環形動物) B海底に開く巣穴型(現生・化石)、巣穴共生動物とそれに近縁な寄生種 |
| 入館料 : | 無料 |
企画展示では、棘皮動物や巣穴形成するシャコ類を宿主とする寄生・共生生物種の標本など、貴重な資料が紹介されています。
「ウミシダ類に寄生する吸口虫の一種」
画像提供:名古屋大学
「フトユビシャコ類に寄生するイシカワシタダミ」
画像提供:目黒寄生虫館
そして、本展では「国際生物多様性の日(5月22日)」を記念して、本展示をプロデュースした研究員による特別解説会が開催されます。
| 特別解説会 | 日時:2026年5月23日(土)午前11時・午後1時30分 5月24日(日)午前11時・午後1時30分 各回20分程度 場所:目黒寄生虫館1階展示室 講師:野剛史研究員 |
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目黒寄生虫館は、日本唯一の寄生虫学専門の博物館です。
国内外から集められた300点の標本や関連資料も常設展示されているので、「寄生虫」の知られざる世界に、是非足を運んでみて下さい。
船の科学館では、2015年度から全国の博物館・美術館・水族館等が行う「海の学び」の活動を支援しています。




