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平成18年2月11日、最終航海を終えたクルーズ客船「飛鳥」が横浜港に帰港

日本における本格的なクルーズ客船幕開けの象徴とされる初代「飛鳥」は、平成3(1991)年に誕生し、日本初の世界一周クルーズを実施するなど、日本のクルーズ事業の発展に貢献し、国内業界誌選出の「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」にも選出されています。

初代飛鳥.jpg

絵画「飛鳥」
作:野上隼夫
寸法:455×530
所蔵:船の科学館

ところで、クルーズ客船と昔の客船の違いは何だったのでしょうか。
昔の客船は、輸送手段として一直線に目的地に向かうため、速力が重要視され、25ノット以上の高速船が主流でした。その反面、船体動揺や振動、騒音等への対応は十分でなく、客室は等級制(※)でした。

一方、クルーズ客船は海洋レジャー船として寄港地が多く、速力より快適性が重視され、客室はモノクラス制(※)がとられています。また、船内生活を最大限に楽しむ施設が充実し、各種イベントなども開催されています。

  ※かつての「等級」は、特等・1等・2等などの等級にわかれ、客室だけでなく
   利用施設にも差がありました。
   「モノクラス」では、どのクラスに宿泊しても、船内施設の利用について、
   あまり大きな差がありません。

さて、初代「飛鳥」の就航後、船旅が新しいレジャーとして定着し、クルーズ人口が増加すると、より大型のクルーズ客船「飛鳥U」(旧クリスタル・ハーモニー、50,142総トン、旅客定員872名)の投入が計画され、初代「飛鳥」(竣工時 28,717総トン、旅客定員604名)の引退・売却が決定しました。

飛鳥U.jpg

「令和4年10月2日、東京国際クルーズターミナルに初寄港した飛鳥U」
撮影:船の科学館

初代「飛鳥」は平成18(2006)年2月、最終航海となるアジアグランドクルーズを行い、2月11日に横浜港に帰港し、日本での運航を終了しました。

現在は、ドイツの船会社により「アマデア」という名で運行されています。
次の写真は、令和5(2023)年3月2日、東京国際クルーズターミナルに初寄港した時のものです。
元日本船籍の初代「飛鳥」が、同ターミナルに寄港した初の外国客船となりました。

客船「アマデウス」(旧飛鳥).JPG

撮影:船の科学館

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投稿者:メル カテゴリー:船・潜水艦 コメント:0

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