旧日本海軍と川西航空機製作所が、九七式飛行艇の経験をもとに、爆弾や魚雷を搭載できる高性能な大型飛行艇として開発した「二式飛行艇(通称:二式大艇)」は、昭和17(1942)年2月5日に11型(H8K1)が制式採用され、直後の3月4日に太平洋戦争(ハワイ夜間作戦)の任務に用いられました。
K作戦とも言われるこの作戦は、長大な航続距離を持つ二式大艇が、米国ハワイ州オアフ島の真珠湾を夜間爆撃するもので、二式大艇が制式採用される前から予備研究が進められていました。
3月3日にマーシャル諸島ウオッゼ島を出発した二式大艇は、途中で潜水艦から燃料補給を受け、高度4,200mを航行してオアフ島上空に到達しました。
しかし、この特異な航行は米軍を驚愕させましたが、爆撃による破壊は限定的で、大きな戦果を上げるに至りませんでした。

写真「二式飛行艇11型の後方部分」
所蔵:船の科学館
ところで、普通の飛行機は、陸上の飛行場から離発着しますが、二式大艇はどのように離発着したでしょうか?

写真「離水滑走試験中の十三試大型飛行艇(H8K1)」
所蔵:船の科学館
飛行艇は、整備された飛行場がなくても、水上を滑走・離水して離発着できる利点がありましたが、水面がなければ離発着できず、陸上に上げるには車輪をつけてスロープを引き上げなくてはなりませんでした。
次の写真は、離水のため、二式大艇が横浜基地の通称「スベリ」から、海上に浮かぶ様子を収めています。

所蔵:船の科学館
二式大艇の性能に驚愕した米海軍は、戦後、二式大艇を持ち帰って調査し、その高性能に驚嘆し、「日本は戦争に負けたが、飛行艇では世界に勝った!」と賞賛しています。
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