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冬の魚「雷魚」、12月6日は「ハタハタの日」

秋田の郷土料理「しょっつる鍋」で知られる「雷魚(ハタハタ)」。
秋田県男鹿市商工会が、過去のデータから、ハタハタの初漁が12月6日に行われることが最も多かったことから、平成20(2008)年に12月6日を「ハタハタの日」に制定しました。

雷魚(ハタハタ)は、体長15センチメートルほどのスズキ目ハタハタ科の魚で、通常は水深500メートルの深海に棲息していますが、海が荒れて雷鳴がとどろく真冬に、産卵期の一時期のみ大群で近海に押し寄せることから、雷光の古語「霹靂神(ハタハタがみ)」から「ハタハタ」と呼ばれるようになり、別名「かみなりうお」とも呼ばれています。

ハタハタAC.jpg

「ハタハタ」 出展:写真AC

ハタハタの寿命は5年くらいとされていますが、12月に浅場の海藻にボールのような塊で卵(ぶりこ)を産みつけ、春から夏にかけては深海を生活の場とします。

卵は2月頃から孵化し、夏頃までは秋田県周辺で過ごして、翌春には日本海の各地を回遊し、再び秋田県へ帰ってくると考えられています。
その間の回遊ルートは解明されていませんが、1〜2歳のハタハタが能登半島や若狭湾、隠岐諸島などでみられているそうです。

ハタハタ2.jpg

「ハタハタの塩焼き」 出展:写真AC

秋田県では、かつては年間1万トン超の漁獲量がありましたが、昭和51(1976)年から急激に減少したため、平成4(1992)年から3年間の禁漁措置を実施しました。
また、近隣4県(青森・秋田・山形・新潟)で体長制限措置を実施したこと等によって、漁獲量はやや回復したものの、資源水準は低いため、現在も漁獲量の上限設定や操業期間の短縮、体長制限措置など、ハタハタの資源管理が続けられています。

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投稿者:メル カテゴリー:自然 コメント:0

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