12月1日は「鉄の日」。鉄鉱石を運ぶ船は!?
2024年12月01日(Sun)
今日12月1日は「鉄の日」です。
「鉄の日」は、幕末の安政4(1857)年12月1日に南部藩士 大島高任の手によって岩手県釜石に造られた洋式高炉が初めて操業を開始したことにちなんで、近代製鉄が2世紀目に突入した昭和33(1958)年に(一社)日本鉄鋼連盟が制定しました。
幕末から明治期の啓蒙思想家 福沢諭吉の言葉「鉄は文明開化の塊なり」どおり、鉄道・船・蒸気機関などに使用される鋼鉄は、近代産業の基盤を築くものです。
現代においても、「鉄」は社会生活のあらゆる場面で利用され、特に土木・建築・造船・自動車など日本のものづくり産業に必要不可欠な原材料です。
しかし、日本鉄鋼業は主原料の鉄鉱石・原料炭の100%を海外からの輸入に依存しており、「鉱石専用船」「ばら積み貨物船」で運んでいます。
「鉱石専用船」は「ばら積み船」の一種で、鉄鉱石や石炭、ボーキサイト、ニッケルなどの鉱石原料を専門に運びます。
鉄鉱石は比重が重いため、船の重心を下げてしまわないように、船体を3分割し、左右を空けて中央部に積み上げて安定を保つ構造になっています。
「ばら積み船」は、鉄鉱石や石炭、穀物などの貨物を大量にそのまま船倉内に積み込み輸送します。船倉内はいくつもの壁で仕切られ、それぞれに貨物が積み込まれ、「バルカー」「バルクキャリアー」とも呼ばれています。
そして、日本国内で生産された「鉄」は、国内で使用されるだけでなく、鋼材や自動車、船舶などの鉄製品となって輸出されています。
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