世界初の航洋ディーゼル船「トルナトール(元セランディア)」は、昭和17年1月25日に御前崎沖で座礁
ディーゼル船全盛時代をもたらす契機となった世界初の航洋ディーゼル船「セランディア」は、1912(明治45)年にコペンハーゲンのバーマイスター・アンド・ウエイン造船所において建造されましたが、数回にわたる売却・改名を経ています。

絵画「ディーゼル船「セランディア号」」
作:野上隼夫
寸法:86×168
所蔵:船の科学館
第二次対戦勃発後の1940(昭和15)年10月には、フィンランド・アメリカ・ラインの手にわたり、「トルナトール」と改名し、フィンランド〜アジア間の航路に就航しました。
「トルナトール(元セランディア)」の概要
| 船種 | 貨客船 |
|---|---|
| 総トン数 | 4,964トン |
| 垂線間数 | 112.9メートル |
| 幅 | 16.2メートル |
| 主機 | ディーゼル2基(2軸) |
| 合計出力 | 2,500馬力 |
| 航海速力 | 11〜12ノット |
| 旅客定員 | 40人(竣工時は26人) |
1941(昭和16)年3月、トルナトールは鋼材と紙を積んでフィンランドを出港し、パナマ運河を経由して、同年5月に横浜港に着きました。
しかし、翌月、母国フィンランドに帰る間際に、フィンランドが日独伊三国同盟側についたことでソビエト連邦との戦争が始まり、母国に帰ることができなくなりました。 やむを得ず、トルナトールは日本政府の管理下に入り、帝国船舶の所属になり、山下汽船の委託船として、フィンランド人船員が運航を行っていました。
その後1942(昭和17)年1月、トルナトールは中国の青島から石炭を積み、川崎港に向かう途中、1月25日に静岡県御前崎沖で座礁し、大破しましたが、乗組員は全員無事に救出され、後日フィンランドに帰国したそうです。
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