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最後の有人灯台「女島灯台」は、昭和2年12月1日に点灯

長崎県五島列島の南西約80キロメートルにある男女群島の5島の一つ「女島(めしま)」は、大陸と日本を結ぶ海上交通の要所で、古くは遣唐使船の目標となり、江戸時代にはオランダ船の海図に「Meaxuma」や「Meaxima」と図載されています。

遣唐使船.jpg

絵画「遣唐使船」
作:谷井建三
寸法:710×1013
所蔵:船の科学館

その女島に建つ「女島灯台」(長崎県福江市)は、昭和2(1927)年12月1日に点灯し、高さ15メートル、海面から119メートルの高さから発する灯台の光は、22.5海里(約42キロメートル)を灯し、重要な目印となっています。

女島には見上げるような断崖が続き、年間を通じて海上平穏の日は少なく、冬場や台風シーズンには風速50メートルの突風が吹くそうです。
上陸するのも困難な場所に、船着き場と道路が整備され、2年もの歳月が費やされて灯台が竣工しました。

女島灯台.jpg

絵葉書「第36回灯台記念日「女島灯台」」
寸法:153×102
所蔵:船の科学館

また、女島灯台は、最後の有人灯台でもありました。
初点灯から無人化になった平成18(2006)年12月5日までの79年間、灯台守が島に住み込み、絶え間なく光を放ち続けました。

灯台守は4人1組で、灯台保守のほか、無線方位信号所(レーマークビーコン、平成21年度廃止)や船舶気象通報業務、不審船見張り業務などを行っていました。
灯台守夫婦を描いた映画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年、木下恵介監督、高峰秀子・佐田啓二出演)では舞台の一つとなり、ロケーション撮影は主にこの女島で行われたそうです。

現在の灯台は完全に無人化され、照度によって自動で点灯し、電球が切れると自動的に予備に切り替わり、電力が途切れると予備のバッテリーが稼働するようになっており、海上保安部が遠隔管理を行っています。

「女島灯台」は第50回灯台記念日(平成10年11月1日)に行われた公募「灯台50選」では、人の心に残る日本の灯台50選に選ばれています。

  

昭和44(1969)年には「男女群島」が史跡名勝天然記念物に指定され、固有の希少な動植物が生息しています。
女島も女島灯台があるほかは無人で、全島が国の天然記念物に指定され、許可のない上陸は禁止されています。

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投稿者:メル カテゴリー:灯台・建築物 コメント:0

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