海洋冒険家 堀江謙一は、昭和37年(1962年)8月12日、23歳の時に、わずか6メートル足らず(19フィート)の小型ヨット「マーメイド号」で兵庫県西宮市を出港し、94日間、1万キロの長い航海を続け、サンフランシスコに到着。世界で初めて単独無寄港太平洋横断に成功しました。
しかし、この航海は密出入国の航海で、強制送還されても仕方がない状況でしたが、サンフランシスコ市長、ジョージ・クリストファー氏は、無謀とも言えるこの挑戦を高く評価し、堀江青年を名誉市民として受け入れ、密入国者の入国が認められました。
更に、サンフランシスコ市長が「コロンブスが強制送還されていたら、今日のアメリカは存在しなかったではないか。」と発言したことで、堀江青年はアメリカ国民から賞賛を浴び、英雄になったそうです。
この航海で使用された「合板製キングフィッシャー型ヨット(一般的にディンギーで使用されていた合板をクルーザーに使用)」は、現在もサンフランシスコの国立海洋博物館に保管展示され、技術的、歴史的、社会的意義を伝え続けています。
「マーメイド号」
堀江氏は、その後も1974年に西回り単独無寄港世界一周、1982年には4年間をかけて世界初の縦回り世界一周など、数々の挑戦を成し遂げています。
本年2022年6月4日には、サンフランシスコから2ヶ月超の航海を経て、紀伊水道に到着しました。
堀江氏83歳。60年前に成功した逆のルートを、世界最高齢での航海でした。
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