くじらの潮吹き
毎月9日は「ク(9)ジラ」という語呂合わせから、「クジラの日」とされています。
平成5年(1993年)に京都で開催された国際捕鯨委員会年次総会を機に、(一社)大日本水産会や(一社)日本捕鯨協会等によって制定されたそうです。
今日は「クジラの日」にちなんで、クジラの潮吹きについてご紹介します。
クジラは人間と同じ哺乳類で、肺で呼吸をしています。海の中では、人間と同じように、息を吸ったり吐いたりできないので、海面まで出てきて呼吸をします。
その時に現れるのが、『潮吹き(ブロー)』です。
クジラの体内に残っている空気は、高い圧力がかかっているので、呼吸をすると噴気孔(鼻孔)から空気が一気に噴出します。また、その空気に含まれている水分が急激に冷却され、霧のように白く見えるのだそうです。
ところで、クジラの種類によって、噴気孔の数や場所の違いから、潮吹き(ブロー)の形も異なることをご存じですか。
歯クジラのマッコウクジラは、噴気孔が左前方に1つなので、ブローは左斜め前方に上がります。ヒゲクジラのミンククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラは、噴気孔が頭上部に2つあるので、ブローは真上に高く上がります。
ホエール・ウオッチングを楽しむ機会がありましたら、この潮吹きの違いを確認して下さい。
船の科学館:ザトウクジラの潮吹き(ブロー)
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