首都圏4000万人の生活と産業を支え、世界中から多くの人・物が集まる海の玄関口「東京港」は、関東大震災後、日の出ふ頭・芝浦ふ頭・竹芝ふ頭完成後、昭和16(1941)年5月20日に国際貿易港として開港しました。
横浜港は幕末(安政6年/1859年)に国際貿易港として開港しましたが、東京港は水深が浅く、開港まで長い年月を要したのです。


絵葉書「昭和十六年五 月二十日 東京港開港」
寸法:86×138
所蔵:船の科学館
さて、東京港は、江戸時代に徳川家康が「江戸湊」の整備を推進し、全国から生活物資が運ばれる海運の拠点となりました。
歌川広重が品川沖を描いた錦絵には、弁財船が帆走して物資を運ぶ様子や、沖に停泊している様子が描かれています。
江戸湊は遠浅のため、廻船は佃沖から品川沖に停泊し、物資を小舟に積みかえて陸に運んでいました。

錦絵「江戸名所 品川の駅 海上」
作:歌川広重
寸法:250×374
所蔵:船の科学館
明治時代に入ると、ようやく水路の浚渫や月島・芝浦の埋立造成等の築港工事が進められ、関東大震災を契機に本格的なふ頭建設が行われました。
戦後は、復興に伴い港湾施設の整備も急務となり、豊洲石炭ふ頭や晴海ふ頭が建設されています。
1960年代以降は、コンテナ輸送に積極的に取り組み、日本を代表する国際貿易港として物流の拠点になっています。
次の絵画は、2003(平成15)年に描かれた東京港です。
20年前の様子がわかりますね。

絵画「みんなの海、東京港」
作:西村慶明
寸法:373×530
所蔵:船の科学館
今日・明日(2023年5月20日・21日)の2日間、東京国際クルーズターミナルにおいて、「第74回東京みなと祭り」が開催されます。
船の科学館では、東京国際クルーズターミナル内にて、船舶模型や油彩画の展示、工作教室を開催します。
また、別館展示場前に「冷凍コンテナ」が設置され、冷凍コンテナの体験ができますので、どうぞご参加下さい。
スケジュール等の詳細は、「第74回東京みなと祭り」ホームページをご確認下さい。
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