1940(昭和15)年1月20日、のちに「奇跡の駆逐艦」と呼ばれる「雪風」が就役。
大日本帝国海軍の駆逐艦「雪風」は、太平洋戦争で主要な作戦に参加し戦果を上げつつ、大きな損傷を受けずに終戦を迎えました。
駆逐艦は激戦地に投入されたため、損耗率が非常に高かったのですが、「雪風」は終戦時に生き残っていました。
数ある駆逐艦の中で「呉の雪風、佐世保の時雨」と謳われた幸運艦です。
船舶模型:駆逐艦 「雪風」
縮尺:1/700
所蔵:船の科学館
1938(昭和13)年8月2日に佐世保海軍工廠で起工された「雪風」は1939(昭和14)年3月24日に進水します。
「雪風」の建造は順調に進み、特筆すべき事故・遅延・計画変更がなかったそうです。
そして1940(昭和15)年1月20日竣工後、呉鎮守府の所属となりました。
「雪風」は「スラバヤ沖海戦」「ミッドウェー海戦」「ガダルカナル島撤収作戦」「マリアナ沖海戦」「レイテ沖海戦」など主要な海戦に、そして戦艦「大和」の沖縄水上特攻作戦にも参加しています。
「幸運艦」と呼ばれたのは「佐世保の時雨」など他にもありましたが、駆逐艦「時雨」は1945(昭和20)年1月24日、輸送船護衛中にマレー半島近海で米潜水艦に撃沈されています。
終戦まで生き残った「雪風」はまさに「幸運艦」「奇跡の駆逐艦」でした。
終戦後、「雪風」は中華民国に賠償艦として引き渡されました。
「丹陽」と改名され、同国海軍の主力艦として長く活躍し、1971年(昭和46年) 12月、台湾で解体され、その艦命を閉じました。
主要目
基準排水量:2,033トン全 長:118.5メートル
最大幅 :10.8メートル
吃 水:3.8メートル
主 機:艦本式衝動タービン2基2軸、52,000馬力
最大速力:35.5ノット
航続距離:18ノット/5,000海里
乗 員:兵員239人
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