• もっと見る

今日の海の日

太平洋沿岸に咲く秋の花「磯菊」

11月17日の誕生花は「磯菊」です。

磯菊は、関東南部と静岡県の沿岸、伊豆諸島に自生する海浜植物で、キク科の多年草、日本の固有種です。日本に育つ野生のキクの一つですが、海辺の厳しい環境に適応するため、花や葉が他のキクと大きく異なります。

名前の由来は、磯に生える菊から「磯菊」。古くは「岩菊」「泡菊」と言われたこともあり、海岸の崖地に群生するそうです。

茎の上の方が枝分かれし、秋から初冬にかけて、茎の先端に花弁のない、小さな黄色い筒状花を多数咲かせます。磯菊は、菊の外周に咲く花弁が退化したものが多いそうです。
花言葉は「感謝」。
花が小さいので、菊人形の着物等に使われるなど、観賞用・園芸用としても栽培されているそうです。

磯菊

「イソギク」出典:写真AC

また、磯菊にそっくりな「潮菊」があります。
潮菊は磯菊より花がやや大きく頭花が少なく、徳島県から高知県の太平洋沿岸に分布しています。四国固有のキクで、関東では潮菊を見る機会は少ないそうです。

磯菊と潮菊が分布する間、紀伊半島の海岸沿いには「紀伊潮菊」という菊が分布しています。両者の雑種起源種と言われています。

潮菊

「徳島蒲生田岬に自生するシオギク」出典:写真AC

茨城県から青森県の太平洋沿岸には「浜菊」が分布し、秋に白い舌状花(花弁)と黄色い筒状化の花を咲かせます。マーガレットに似ていますね。
「浜菊」は11月4日の誕生花で、花言葉は「逆境に立ち向かう」。

浜菊

「浜菊が咲く」出典:写真AC

太平洋沿岸の地域によって、菊の品種が異なるとは面白いですね。
そして、いずれの菊も、太平洋から吹き上げる風に耐え、秋には寄り添うように花を咲かせ、とても健気ですね。

この記事をシェアする

投稿者:メル カテゴリー:自然 コメント:0

コメント

※現在、コメントに対する返信は対応しておりません。予めご了承ください。

サイト内検索

カレンダー

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

このブログについて