
【傾向と対策】というと受験勉強。数研出版の「チャート式 傾向と対策」を思い出す。例題と演習がセットになっていて、過去の出題の傾向を分析し対策を練り合格を目指す……今も多くの受験生がその方式でがんばっていることと思う。
受験以外の場面でも傾向と対策はある。就活はもちろんのこと、最先端のビジネスパーソンも市場トレンドを把握し、商品開発や営業の対策を立てることは当然のことだ。一流のスポーツ選手も対戦相手を探ることに余念がない。傾向と対策とは、現状分析をもとに最適な行動を計画するための効率的なアプローチである。
効率的に物事に対処するのは確かに重要だが、それは「解」があって始めて成り立つ将来予測だ。受け身なのだ。解がない状況に立ち向かい、能動的に物事を進めるには心もとないのではないか。そこでGeminiくんとの会話。解答への道筋だけでないステップがあることに気がついた。
まずは、傾向を「発見する」フェーズへ。過去のデータが集積されてないなら、データを集め始めて傾向をつかみ上げる。小さな試行錯誤を繰り返して、DoとActionを積み上げていく。多くの知見を集め、断片的な情報を統合してパターンを見つけ出す。新しい視点も加えて分類軸を設定して整理する。可視化することも重要だ。
次は対策を「創造する」フェーズ。創造には対話が不可欠だ。多様な視点を取り入れると、思いがけないアイデアが生まれる。原理原則を忘れずに、根本的な原因や問題点には立ち返ることも重要。柔軟性と適応力を持ち、戦略の再構築も辞さない姿勢は不可欠だ。
Geminiくんは「心の対策」も重要だと説いた。不安を伴う未曾有の事態にどう向き合うか。最初から完璧な解決策を求めないほうが良いと。まずは小さな一歩を踏み出そう。失敗してもそれは無駄ではなく、未来の肥やしである。Geminiくんは、過去に頼るのではなく未来を自らの手で切り拓く力だよとも言った。
傾向と対策というと受験の技術というだけではない。未知なる自己との対話や物事を能動的に捉えなおす未来志向にまで拡張していくことがわかる。
奇しくも、チャートとは海図のこと。チャートを道しるべ(海しるべ?)に羅針盤を使って目的地に達する。未知なる自己と対話して、まだ気づいていない能力や未来を見い出そう。
(ニラの花の美しさを発見せよ、心に愛を創造せよ)