自治会はどうなるあなたはどうしたい [2023年09月30日(Sat)]
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戦時中に大政翼賛的に構成された自治会、町内会ではありますが、もとは厳しい生活環境を乗り越えるために人類が獲得してきた知恵の一つです。家族や血族とは異なるまとまりとして、老人会、婦人会、若者会といった集団や、趣味の仲間、同級生、先輩後輩、職場仲間などの複層的なつながりでもって私たちは暮らしています。その核となってきたのが自治会、町内会ではないでしょうか(隣三軒両隣の「隣保」も含む)。 人間は一人では生きられないのですが、戦後の高度経済成長以降、科学技術や医療の進歩によって、個人や社会は劇的に変化し、つながりに頼らなくても生活できる世になりました。一時、潮目が変わったときがあります。阪神・淡路大震災(1995年)です。そして東日本大震災(2011年)です。そのとき私たちは、つながりや助け合いを含めた地域コミュニティの重要性を改めて認識しました。絆の大切さです。しかし、緊急事態が去り平穏が戻ってくると思いは風化し、絆(きずな)は絆(ほだし)となって敬遠されていきます。 戦後のコミュニティ政策は小学校単位の公民館、コミュニティセンターに軸が移ります(荘原地区もその一つで、旧村単位でもある)。いわば、天から降ってきたコミュニティです。それは、自然発生的な自治会、町内会がしっかりした存在であることが前提になっています。その屋台骨が揺らいでいる今、地方自治法に位置づけられたコミュニティ政策も弱くなります。しかも、NPO法人など特定の地域課題の解決を目的として活動を行う担い手への支援が主体となりました。 大きなコミュニティも弱まっていく。小さな草の根のコミュニティ(自治会)も衰退する・・・さあ、どうしましょうか、どう考えますか、どう行動したらいいでしょうね、というスタンスでワールドカフェをやりました。荘原コミュニティセンターでは初の試みです。 5〜6人単位のテーブルで、1ラウンドは20分です。模造紙にカラーマジックを使って、文字や図を書き連ねてもらいました。第1ラウンドが終わったらホストを残し、他は旅人として別のテーブルへ移ります。第2ラウンドでは、ホストは前ラウンドの内容をかいつまんで話し、会話を深め広め、書き込んでいきます。第3ラウンドも同様に行いました。 喋りながら書くということは難しいですが、グループ発表までには皆さんの努力で良い成果物ができました。結論ありきの議論ではなく、進む方向が見えない曖昧さを感じながらも、遊び心でカフェを楽しんでいただけたと自負しています。 個人主義という個人が尊重されるようになるのは、社会が進歩した証拠です。行き過ぎると →自分の殻に閉じこもる→他者との関わりを避け、孤独化→自分の幸福は他者の幸福あってのはずだが、自分だけよければいいという発想になる。というふうに、どんどん人間は縮んでいく悪弊があります。 社会的にも個人的にも大きな困難が生じたときに、レジリエンス(復元する力)を発揮できるかどうかは、人同士の連帯が鍵を握ります。互いを励ましあえる麗しい社会、他者に温かい気持ちで繋がれる社会であるかどうかは、人類の生き残りを左右するに違いありません。人のために力を注げば、それは自ずと自分にかえってくる(情けは人のためならず)ことを忘れずに、多くの人が心豊かになっていく社会をつくっていきたいものですね。 (秋が深まり、初めにハナミズキが色づいてくる) |



