
豪雨が続いている。テレビ、防災メール、防災無線でもって、警戒情報がひっきりなしに入ってくる。警戒情報とは、逃げるが勝ちを体現するためのものである。災害が現実に自宅や滞在地に起こったとすれば、逃げた結果、無事で良かったと胸を撫で下ろす。空振りで外れたとしても、こんなこともあるさと良しとする。ともかく逃げ遅れをゼロにする行動を起こさせるための情報である。幸いに私には今のところ危険が身に迫っていないので、備忘録としてまとめる。
【警戒レベル1■早期注意情報】災害へ心構えをせよ
危険はまだないが、防災気象情報に気を配ること。
【警戒レベル2■洪水注意報大雨注意報等】避難をあらかじめ想定せよ
災害発生の可能性が高まった段階で、ハザードマップで災害の危険や避難場所、経路を確認すること。
【警戒レベル3■高齢者等避難】災害弱者は避難せよ
高齢者や障がい者は避難に時間がかかる。避難を助ける人と一緒に安全な場所へ避難する。土砂災害や河川のオーバーフローが危険視される人もこの段階で避難する。普段どおりの行動は見合わせて避難に向けて構える。
【警戒レベル4■避難指示】危険な場所にいれば避難せよ
対象地域で危険な場所にいる住民は速やかに避難すること。しばらく前までは「避難勧告」と「避難指示」に分けていたが、効果が薄いため一本化された。
【警戒レベル5■緊急安全確保】危険が切迫、動くな
認識するとしないに関わらず災害は発生。命が危険な状況につき、指定された避難場所には移動せず、その場で少しは安全と思われる場所で命を守る(自宅の二階や崖から離れた部屋)。
大雨特別警報、記録的短時間大雨情報、土砂災害危険度情報、土砂災害警戒情報などの漢語が飛び交っていく。気象庁の予報課長が「これまで経験したことのない大雨」「少しでも命の助かる場所に避難して」などと呼び掛ける。
その地域にとってはかつてない状況でも、全国ニュースで繰り返し伝えられるうちに誰もが聞き慣れてしまう。やがて、正常化のバイアスがかかってしまうのだ。情報発信者は危険を必死で伝えたとしても、情報の受け手が「ああ、またか」と感じて自身が行動するスイッチは入らない。狼少年はここにあらわる。
書いているうちにこちらでも雨足が強くなってきた。雨よ降りやめ、やんでくれ!
(灼熱の青空が懐かしい)