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明けまして梅雨に別れを告げるとき [2020年07月31日(Fri)]

fumihouse-2020-07-31T18_16_37-1-thumbnail2.jpg明けましておめでとうございます。
ってっか、謹賀新年は5カ月も先でしょ?
いえいえ、長過ぎたけれど梅雨が明けたのです。
それを喜びましょう。
各地に惨禍をもたらす長雨でしたから素直には喜べませんが・・。
むろんコロナ禍は明けたわけでもありません。
それどころか、自分の足元がいつすくわれるのか、
戦々恐々としている人もいます。
梅雨が明けたら明けたで、容赦のない残忍な熱波が襲います。
油断もスキも見せられません。
どうぞご自愛を。
暑中お見舞い申し上げます!
ハンドルを握って力入れたれば [2020年07月30日(Thu)]

fumihouse-2020-07-30T18_08_06-1-thumbnail2.jpgクルマのハンドルを握っているとき、まれに手が滑ってバンドルから離れることがある。手の力が抜けているのであろうか。むしろ力が入っている。実験してみるとわかるのだが、力がかかるのが、肩と腕と掌と指。それぞれが分離してはいないので、全体として力が入っている。四つに分解してみた。

【肩】ガチガチになる。首がすぼまって、自ずと腕までも固くなる。じきに肩がこるだろう。意外と手には力が入っていない。
【腕】腕だけに力を入れるのは難しい。
【掌】腕から肩にかけて全体が固くなって柔軟性がなくなる。じきに疲れてしまうだろう。
【指】これが一番バランスがいい。楽に握って、かつ滑ることもない。疲れにくい感じ。

結論すれば、どちらかと言えば肩に力を入れていた時に滑るようだ。必要なところに力がかかっていればハンドルを滑らすことはない。ハンドルに限らない。力を抜く、入れる・・・メリハリをつけていければ上達する。楽器の演奏しかり、スポーツの技能しかり。

(梅雨が明けた模様。背中に当たる日差しが暑い、というか痛い。8月は太陽と灼熱とともにやってくる)
誰もかも未体験ゾーンマスク夏 [2020年07月29日(Wed)]

fumihouse-2020-07-29T18_30_58-1-thumbnail2.jpg人類史上、誰も経験したことのない夏(多分、いや絶対)が始まった。日本では梅雨が明けて本格的な酷暑がもうじき始まる。

・・・クソ熱いのにマスクを着けて過ごす夏/飛沫を避けるため距離をとって話す夏/太平洋高気圧に勢いがなく天気が不安定で大雨も心配な夏/海水浴場が開いていないか閑散とした夏/海外旅行に行けない夏(予定は元々なかった)・・・。

夏は星空、天の川。夏の大三角形が浮かぶ夏。さらに今年は惑星がそろい踏みで盛りだくさん。夜中に南中した木星と土星に、夜半を過ぎると火星と金星もお目見えし、明け方にはしばらく前に見損ねた水星も見えるということだ。肉眼では見えないが、海王星や天王星までいるらしい。惑星の座から滑り落ちた準惑星・冥王星はどこにいるのやら。雨天続きでネオワイズ彗星は見ることが出来なかったが、8月のお盆前にはペルセウス座流星群に少し期待をしておこう。

夏は星空、天の川。天変地妖のこの時代、この夏はそれなりに楽しもう。

(夏水仙はそれなりに夏を楽しんでいる)
トラックに挟まれイヤな旅路なり [2020年07月28日(Tue)]

DSC_1626~2(1).JPG一般道で大型トラックが前にいるのが嫌いだ。見通しが悪い、閉塞感があって気持ち悪い。ずっと先にある信号機を見て早めにアクセルを緩めることもできない。車間を広げる。側道から出来るなら入ってよ、と言わんばかりに30m以上は空ける。後の車に追い越されてもよろしい。

後にトラックが付くのも嫌だ。最悪の場合、前後で挟まれて哀れなサンドイッチになる。そんなときは左に寄せて、お先にどうぞ、と行ってもらう。車間を詰めるクルマも同様だ。焦ったところで執着時間は数分と違わない。安全であることが第一だ。

(雨続きで苔むしそうだ。梅雨は明けてくれるのか。苔むした道路はスリップして事故になる)
文豪のいつでも思うもう一歩 [2020年07月27日(Mon)]

fumihouse-2020-07-27T07_04_56-1-thumbnail2.jpg文豪・武者小路実篤はこう記している。

  いかなる時でも自分は思ふ、
  もう一歩
  今が実に大事な時だ。
  もう一歩

今は実に大事。確かにそのとおり。飽くなき積み重ね、諦めない粘り強さ・・・微々たる進歩は目には見えやしない。隣の芝は青き見える。それでも、その一歩をきょうも続けるのだ。現在の因で未来の果は決する。未来はまた因となって次の未来に花開く。最高峰はない。いや、今が最高潮とみなして次の峰を目指すのだ。辛い登坂であれば長続きはしない。楽しめや、歌えや、詩を誦して軽快に行こう。新しい智恵と友が生まれるであろう。

(黄色いミニトマトを伴にして、各々峰を目指そう)
現実を逃避しギターが上達し [2020年07月26日(Sun)]

DSC_1627~3(1).JPGバイオリンを弾くのは現実逃避、だとバイオリン教室を主宰するYouTuberのフミ子氏は宣う(「塾長フミ子の雑談」)。バイオリンを練習するのは癒しであり、楽しみであるが、熱心で上達が早い人ほど、現実の辛さや面倒なことから逃げているという論である。現実から逃げたいわけだから、毎日毎晩習慣化している。休まず例外をつくらない。だから上達するのだと。ギターも同じことが言えそうだ。

現実とは何だろう。仕事、地域、家庭といった自分を取り巻くやるべき事柄。人間関係、経済関係といったもののしがらみ。自分や家族の体調や病気も現実である。ありとあらゆる周囲の状況が現実となって私たちを取り巻く。完全に逃避すると、現実生活が破綻し、依存症になってしまうが、その場かぎりの現実逃避にはいいことがある。

(現実はタイルの升目のように規則正しくはない。とっても面倒くさいことなのだ)
趣味という心得求めて三千里 [2020年07月25日(Sat)]

20200724_090247_compress45.jpg英語で趣味を表す単語には、パスタイム(pastime)とホビー(hobby)がある。

パスタイムは散歩、ショッピング、軽めの音楽鑑賞や読書など、リラックスするための時間を過ごすことである。気晴らし、さらに言えば暇つぶしのことだ。

一方でホビーは少し構えて取り組む。準備や訓練が欠かせず、一定以上の知識や技量がいる。楽器演奏、絵画や書の制作、写真撮影、スポーツや武道、こだわりの蒐集、随想の執筆が例としてあげられる。本人は夢中になって楽しむ。

ホビーすること自体が楽しくて常にワクワクしている状態ならば、それはエンターテイメント(entertainment)と言ってもいい。娯楽とは、ディズニーランドのように大がかりでなくても構わないのだ。

日本語の語彙には、深甚の言葉がある。嗜む(たしなむ)である。辞書には、芸事などを習って身につける、好んで親しむ・・・と書いてあるが、「◯◯を嗜んでおります」と言った裏には、とんでもなく深い技芸と教養が存在している。

常におこないをつつしみ、身なりもきちんと整えて、技芸を心得るよう高めている。しかも、その力量は外見にはプロフェッショナル級・・・それが、嗜みである。

わたしが今「クラシックギターを嗜んでいる」と言ったら噴飯ものとなる。そうなる時が来るよう楽しみつつ鍛錬していきたいものだ。先は長い、というか終わりはない。

(スーパーマーケットに並んだ黄色い見事なパプリカ。これもまたプロの技)
教養を求められての詐欺師なり [2020年07月24日(Fri)]

20200718_185448_compress30.jpg詐欺師には教養が必要だ。刑事を「形事」と書いてはいけない。詐欺の字を書けなかったからといって「言欺」と書いては、詐欺師を名乗る資格はない。

高齢男性からキャッシュカードを騙し取った罪で逮捕された若い男がいる。府中警察の警察官を名乗っていたにもかかわらず、形〔刑〕事課特殊言〔詐〕欺防犯係という架空の連絡先メモを高齢男性に渡したことによって御用となったものだ。キャッシュカード5枚を騙し取られた男性が不審に思い、後日警視庁に連絡した。逃げられた後でよくぞ逮捕したものよ。アッパレ、警視庁。

詐欺グループは今後新入りをとる際には、一般教養テストをすることになるのだろう。そんなことより、さっさと犯罪から手を引けや。

詐欺・・騙す・・逮捕・・わたしにとって少し怪しいなあ。漢検有資格者としても、改めて練習しておく。

(白い朝顔をキャンバスに漢字練習しましょうか)
大と小遠近考え方長期かな [2020年07月23日(Thu)]

fumihouse-2020-07-23T07_21_31-1-thumbnail2.jpg地球規模で考え、地域で行動しよう。
  Think Globally , Act Locally

この言い回しが出回るようになってから、もう何十年も経つことでしょう。環境問題、地球温暖化への対策は待ったなしの状況です。SDGs(持続可能な開発目標)にも関係しますが、30年、40年後も今のように暮らしていけるかどうか、100年経ってもこの文明が維持できているかどうかの瀬戸際です。新コロナ禍で薄まったきらいはありますが、危ないと思うからこそ多くの人が取り組むようになりました。

ところで、地球規模で考え地域で行動するというのは、応用可能な考え方です。視点を広げながらも、地に足をつけて出来るところからやる・・・係長が課長補佐を飛び越えて、課長の見方で仕事を捉えて業績を上げる・・・楽譜の難しいところに囚われて音楽の全体像を忘却しない・・・目先の利益にこだわらず長期の観点で契約を結ぶ・・・高い理想があるならば、目の前の小さな技術や知識を疎かにせず習得する・・・。要は高くて広い鳥の目と微細な蟻の目を持つことです。

まっ、何でもこい!と言いたくなりますが、実行は難しいことばかりです。

(紫陽花は環境に応じて色を変えるという。梅雨にはその季節らしく花が咲く環境を保ちたいものだ)
一献を傾け人と楽しむ日 [2020年07月22日(Wed)]

fumihouse-2020-07-22T18_45_54-1-thumbnail2.jpg【一献(いっこん)傾ける】などと十何年ぶりで使ってみました。「酒を飲もうよ」と誘ったわけです。一杯やるのと同じ意味ではありますが、文学的な趣があります。一献とか一杯というと、盃です。日本酒を呑むイメージが強いですね。指しつ指されつ、献杯に返杯・・・今や濃厚接触の極めつけとしてやってはいけないことですが、情緒ある酒の飲み方です。

さて一献ですが、「献立」に近い意味があるようです。料理の種類や順序、つまりメニューです。料理は酒と合わさって完成します。あるいは酒の肴は、酒に合う添え物。酒の座を盛り上げる話題やお楽しみのことも指します。酒と料理、 座興が三拍子そろって「献」が成り立ち、「一献傾ける」のは盃を傾けるだけではなく、食べ物を盛った器を傾けるほど食べ尽くし、大笑いして身体まで傾ける。そんな楽しい場が「一つ」・・・そんな想像をしてみたところです。酒と肴と座興を神々に献上し奉ったのを起源として、酒を客に勧める際の常套句になったものかもしれません。

飲み会とはとんと縁がなくなりましたが、宴席を楽しめる日はいつになったら来るのでしょうか。今日も島根・雲南市で新コロナ感染者が見つかりました。

(梅雨の合間の晴れ。そこに咲く朝顔が清々しい。梅雨はいつになったら明けるのだ)
特別の夏の始まり7月21日 [2020年07月21日(Tue)]

fumihouse-2020-07-21T08_26_49-1-thumbnail2.jpg【7月21日】は特別な日でした、子どもの頃は・・・夏休みが始まります。今でこそ土曜日が休みだったり、海の日があったりして前倒しになることも多いですが、その昔は指折り数えて待つ一日でした。20日の終業式を終わり、友達とワクワクしながら夏休みの話をしました。ひまわりが咲き、蝉時雨がにぎやかでした。

今年は様相が違います。新コロナで春の休校が続き、遅れを取り戻すために授業を続けるところも多い。早く休みを切り上げて、熱中症の危険を冒してでも授業数を確保する学校も多いようです。幻となった2020五輪のために、海の日をずらし、体育の日を振り替えて4連休としていましたから、違和感も強い21日です。

しかも、梅雨は明けず、蒸し暑いだけの曇りか雨の一日にはなりそうですが、少年時代の夏7月21日を懐かしく思いつつ、今日も一日、笑顔でいきたいですね。

(黄色のマリーゴールドも夏の到来を喜んでいるでしょうか)
灼熱の夏の到来冬懐かし [2020年07月20日(Mon)]

fumihouse-2020-07-20T17_54_35-1-thumbnail2.jpg国道9号線に【凍結注意】の看板がある。暑いこの時季に場違いだが、半年もしないうちに危機の時はやってくる。寒い、さらに凍る。普通の道路はよほどの寒気団が来ないなら何てことはない。凍ることはめったにない。

が、橋がある。寒風が橋面の上下から吹き付けて思いがけなく凍る。飛行場の滑走路ほどの道幅なら何てことはない。しかし道路は狭い。ハンドルを取られて制御不能。対向車があれば地獄まっ逆さま。そんな環境を今は想像すらできない。

さて、今日の松江の最高気温の予想は34℃だったが、そのとおり灼熱、そして梅雨明けはない湿りっ気たっぷりの一日だった。冬の寒さが懐かしい。無論、冬になると、夏を恋しく思うのだが。
鞘に382収めて憎み293コロナを酷く659なる前に [2020年07月19日(Sun)]

fumihouse-2020-07-19T09_22_40-1-thumbnail2.jpgコロナ【に病む】世界、日本。中でも東京。この惨禍を早く〔鞘に〕収めたい。
  7月16日東京都の感染者数【286】
  全国の感染者数〔382〕

新コロナを【憎み】恐れる私たち。豪雨も〔小止み〕になったところで対策に本腰を。
  7月17日東京都の感染者数【293】
  全国の感染者数〔583〕

免疫力を高めるため【肉食おう】身体を動かそう。自身が感染して〔酷く〕辛い思いをする前に。
  7月18日東京都の感染者数【290】 
  全国の感染者数〔659〕

(ひまわりの季節が、向日葵にふさわしい夏となりますように)
信念を貫くために守れや命 [2020年07月18日(Sat)]

fumihouse-2020-07-18T18_50_25-1-thumbnail2.jpg三浦春馬のこと、テレビテロップに流れた。

我々から見れば羨ましいほどの容姿を持ち、俳優として着実に伸びている。NHK「世界はほしいモノにあふれてる」のMCを見ても、実直にして才気煥発な印象を持つ。若者は誰も悩み深きものではあるが残念だ。

以前、パパゲーノ効果のことを書いた(2019年12月18日)。モーツアルトのオペラ「魔笛」でパパゲーノは愛するパパゲーナを失って悲しみにくれる。死のうと思ったが周囲の助けで乗り越えた。タミーノ王子も王女パミーナとすれ違い絶望したがこれも死なずに、ハッピーエンドとなる。

厚労省は、パパゲーノ効果の言葉もあげて、≪自殺に関するメディア報道は、模倣自殺を最小限に留めることもあれば、そのリスクを上げてしまうこともある≫と警鐘を鳴らし、報道がやってはいけないことを列記している。

・自殺を目立つように報道しないこと。過度に繰り返さないこと。
・現場の詳細を伝えないこと。写真、映像、デジタルメディアへリンクしないこと。
・自殺をセンセーショナルに表現する言葉、よくある普通のこととみなさないこと。自殺を問題解決策の一つであるかのように紹介しないこと。

著名人の死は多くの人にダメージを与えるが、自殺の誘導となってはならない。パパゲーノ効果とは反対のウェルテル効果になってしまう。

報道よ、真実を知りたい、知らせたいと言うなかれ。情報を個人が取捨選択するにあたって、生殺与奪の特権を持つのは報道である。心していただきたい。ともあれ三浦春馬氏に合掌。

(木槿(ムクゲ)の花言葉は信念。夏空を爽やかに染める赤紫や白、ピンク)
雨は降る雨は降るやにどこに降る [2020年07月17日(Fri)]

fumihouse-2020-07-17T22_05_10-1.jpg雨が降る降る 雨は降る
雨蛙の鳴き声に 梅雨のこの時季しかたない
雨燕は 湿り気で虫の羽音が地面に届く
雨あられと雨は降る
雨あいにお出かけ 雨あいに外仕事
雨よけに つばのある帽子はいかがかな
雨傘さすより お手軽に
雨合羽着るのは ムレムレだ
雨天順延 いまはコロナで軒並み中止
雨に出会うと雨宿り やむまで待とう軒下で
習い事 根気があれば 雨垂れ石を穿つ
雨上がる あしたはどんな一日だ

(ネジバナは雨模様には似合いそうにない)
よかったら聴いてください我が音楽を [2020年07月16日(Thu)]

fumihouse-2020-07-16T06_55_41-1.jpg技術レベルはどうあれ、人前で演奏すると緊張する。こんなはずではなかったというミスをするし、連鎖して途中で破綻することもある。

≪彼女の横顔には、神々しい期待と喜びが漲っていた。これから音楽するのだ、という歓び。自分の音楽を届けるのだ、という歓びが。(中略)全身に染み入る、しなやかでみずみずしい音。心の奥の柔らかい部分を揺さぶる、どこか懐かしく、それでいて笑い声が聞こえてくるような茶目っ気もある音。少女のような清らかさもあり、成熟した女の官能もありーー≫

コンクールの入賞者コンサートの舞台に向かう三枝子の姿をナサニエルが目にして衝撃を受け、勇気を沸き立たせたシーンである。のちに二人は結婚するのだが、『蜂蜜と遠雷』のスピンオフ短編『祝祭と予感』(恩田陸著)の一節である。

プロフェッショナルや高いレベルのアマチュアは素晴らしい演奏をする。でも100%はないらしい。神がかったパーフォーマンスも時折あるだろうが、常には期待できない。100%を出すつもりで120%を目指して練習しているのだろう。

必要なことは、上手な演奏をして自分を良く見せようとする虚栄心ではない。音楽をするという歓びを聴衆と分かち合う気持ち。まずは自身が音楽っていいね!と楽しんで、よかったら聴いてねと囁くことが大切なのだ、と先の文は教えてくれる。

(柿の花も言っている。地味な私だけど、目に止めて見てちょうだいと)
付かぬこと付いたつもりも付いてない [2020年07月15日(Wed)]

fumihouse-2020-07-15T12_34_43-1.jpg【つかぬことを聞きますが…】
忽然と気になった。「つかぬ」とは「付かぬ」であろう。何に付かないのかと言えば、おそらく話の筋のこと。筋から外れるんですが、突然ですみません、聞かせてくださいますか、という感じに解する。

辞書にはこうあった(三省堂 大辞林 第三版)。
【付かぬ事】今までの話とは関係のないこと。だしぬけのこと。多く,話の切り出しに「付かぬ事をうかがいますが」などの形で,いきなりのことで申し訳ないがという気持ちで用いる。

ADHD(注意欠如多動性障害)という発達障害。周囲のものに関心が広がり、エネルギッシュに取り組む反面、整理整頓やスケジュール管理を苦手とするタイプである。

「つかぬことを…」、わたしはよく使う言葉だ。そんな調子で話を外すこともしばしば。わたしにも多分にADHDの傾向がある。

(夏空に映えるムクゲの花。早くこんな空が戻って来てほしい。ついでに爽やかであれ)
雨の雨雨よ雨るな雨わすりょ [2020年07月14日(Tue)]

fumihouse-2020-07-14T12_24_23-1.jpg雨雨雨・・・いいかげんにしてくれや。大雨洪水警報、県内の川の氾濫危険情報、各地で出された避難指示情報でもって今朝は受信メールがいっぱいになった。九州の熊本など大雨が降り始めてもう十日。梅雨前線に高温の海面から大量の水蒸気が提供されて線状降水帯が次々と生まれる。

童謡『あめふり』は北原白秋が作詞した。のほほんと楽しい歌だ。もう95年も前に発表されている。

 あめあめ ふれふれ かあさんが
 じゃのめで おむかい うれしいな
 ピッチピッチ チャップチャップ
 ランランラン

 かけましょ かばんを かあさんの
 あとから ゆこゆこ かねがなる
 ピッチピッチ チャップチャップ
 ランランラン

「ふれふれ」とはやし立て、「チャップチャップ」と楽しむ梅雨期。梅雨末期には集中豪雨がよくあるものだが、今の降り方はあまりに極端だ。

雨の擬音語はたくさんあっても、激し過ぎる雨はない。「ザアザア」はどしゃ降りの一歩手前。「ザンザン」だと激しくはあるが明るさを感じる。「ジャンジャン」とすればどんちゃん騒ぎの賑やかさで、イメージが違う。

「ンドンドンドド」「ギョボボボボ」「ズギャドガン」・・・漫画で使われる擬態語のように奇天烈にしてしまっても、ちと違う。炎熱で焼き尽くす真夏が早く来いとは言わないが、せめて雨よ、いいかげんに矛を納めてくれや。

(変幻花のランタナも、雨に打たれて思案中)
日本語に変化起こしたワカメなり [2020年07月13日(Mon)]

fumihouse-2020-07-13T20_33_53-1.jpg海藻の「若布」のアクセントは、高・低・低である。サザエさんの妹「ワカメ」のアクセントも同じく、高・低・低。きのうはラジオを聞いていたら、思いがけない話を聞いた。

木の「若芽」のアクセントは、低・高・低。海藻の若布だって同じ植物であるから本来は、低・高・低。それがなぜ、高・低・低となったかというと、サザエさんのワカメの影響であると。漫画から始まって、国民的アニメとなったサザエさんが、日本語を変えたというわけだ。

サザエさんの名字はフグ田。旧姓は磯野。ワカメもカツオも磯野である。登場人物全てが海由来かどうかは知らないが、日曜日夕方のアニメは今も続いている。偉大なことではないか。アクセントの話の主は、長谷川町子美術館の副館長。日本語って面白い。

(桔梗は日本語を変えたか? それは知らない)
舌をだし目をひんむいてあっかんべー [2020年07月12日(Sun)]

fumihouse-2020-07-12T11_40_10-1.jpg【あっかんべー】は、相手に向かって下瞼を指で引き下げ、充血する瞼の裏を見せて蔑む態度である。多くの場合、舌を大きく出したり、強く口を結ぶ。

子どもは嫌いな相手に直接あっかんべーをするが、大人はそんな失礼はまずしない。その代わり相手が立ち去って後ろ姿に向けて、目をひんむく(子どもより陰険)。

あかんべえとは、本来赤目のことだそうだから、目を裏返すだけで足りる。「べえ」をベロの意味と解して、舌を出す人もいる。眼科検診なのに「あっかんべーして」と指示された子どもがベロを出すという話もある。

江戸時代には、すでにあったというあっかんべー。日本語は面白い。

(ノウゼンカズラは瞼裏のように赤い葉脈が走る)
神の子が神と対戦神トーク [2020年07月11日(Sat)]

fumihouse-2020-07-11T08_51_40-1.jpg藤井聡太七段がイベントで神トークをしたそうだ。ファンからの質問は次のとおり。「将棋の神様にお願いするなら、なに?」と。藤井と同門の中沢女流初段は順当に「すべての対局を勝てますように」と応えた。一方で藤井の答えはこう。「せっかく神様がいるのなら一局、お手合わせをお願いしたい」。会場からは驚きの声が漏れたということだ。

飽くなき前進への意欲。半端ではない。神の子と称されるだけある。将棋の神から生まれた神の申し子。その手合わせは師弟対決ではない。親子の対決はどんな結果になりますやら。子は人工知能の力も借りて大成長を遂げ、神に対峙する時が来るだろう。

(神の子・藤井のように爽やかに咲くアガパンサス)
運転は飲んだらダメよ酒は避け [2020年07月10日(Fri)]

fumihouse-2020-07-10T18_44_14-1.jpg交通事故が悲惨なのはもちろんですが、飲酒運転で検挙されると職を追われます。酒が入るほどに事故率は高まり、死亡事故の可能性は高まります。心してハンドルを握りたいものです。

酩酊状態だと、飲酒なしに比べて50倍以上の率になり、4割が事故るようです。まっ当たり前ですね。酒に強い!と自信を持つ人よ。飲酒後の反応時間を計ったところ、強い弱いでの違いはなかったようです。狂気の車は凶器となって歩行者を襲います。

以前はアルコール20gを1単位としていましたが、今は10gを「1ドリンク」として換算するようになったそうです。20gでは量が多いので半分にしたそうで、諸外国にもならったようです。

○ビール(アルコール度5%)500mL×5%×0.8(アルコール比重)=20g=2ドリンク
○日本酒(15%)1合(180 mL)×15%×0.8=22g≒2ドリンク
○ウイスキー(40%)ダブル(60 mL)×40%×0.8=19g≒2ドリンク

2ドリンク飲むとアルコールが消えるまで4時間以上(島根県警の推奨は5時間)。体重や肝機能に左右されますが、相当時間がかかります。仲間と気勢を上げると酒が進むものです。家飲みでも長時間チビリチビリやると、あれよという間に多量のアルコールを摂取します。

10ドリンク(100g)飲むと抜けるまでに20時間から25時間。深酒の翌日は丸一日運転を控えましょう。飲酒後に仮眠を取ってもアルコールは抜けません。過信して運転すれば検問に引っかかって御用となり、事故を起こし奈落に落ち、社会的制裁を受けてしまって周囲を不幸にします。

罰則が重過ぎると思っても、人間の命に換えがきかないと考えれば当然です。

○酒酔い運転/5年以下の懲役又は100万円以下の罰金に加え、免許取り消し(3年間)。仕事は免職でしょう。
○酒気帯び運転/3年以下の懲役又は500万円以下の罰金に加え、免許取り消し(呼気中アルコール濃度0.25mg/L以上は2年間、0.15mg/L以上は90日)
仕事が停職で済めば御の字です。
○酒酔い者に車両を貸すと、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
○運転者に酒を飲ませると、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
○酒酔い者の同乗者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

酒は百薬の長。同時に気違い水です。気をつけましょう。
日を暮らし夏を呼び寄せ蝉の声 [2020年07月09日(Thu)]

fumihouse-2020-07-09T18_13_55-1.jpgきのうはヒグラシ1号
日が暮れてヒグラシ
日を暮れさせるのかヒグラシ
夕方に穏やかな寂寥感
一日ごくろうさんと慰められる
安らぐ感じが実に好ましい
カナカナカナカナ・・気持ちのよい夏夕暮れ
ニイニイゼミも当たり前に鳴き出した
第1号が6月29日
錐で差し込むように鋭く鳴く
これもまた夏の使者が来たのだ
線状降水帯よ これ以上暴れるな
太平洋の強力な高気圧よ 適度にやって来い
新鮮に歩きに歩きトトロかな [2020年07月08日(Wed)]

fumihouse-2020-07-08T20_59_46-1.jpgラジオから、となりのトトロが流れてきた。主題歌は『さんぽ』というのだそうだ。

 あるこう あるこう わたしはげんき
 あるくのだいすき どんどんいこう
 さかみち トンネル くさっぱら
 いっぽんばしに でこぼこじゃりみち
 くものす くぐって くだりみち
  (中川季枚子 作詞/久石譲 作曲)

歩きたい気分。リュックを背負って荷物は持たず、手を振ってずんずん歩く。視線を正面に向けて視野を広々と保ってかんかん歩く。路傍の木々や花に目も向けてかつかつ歩く。歩くの大好き、だいだい好きだ。やがて見えてくる。だんだん目的地が大きくなって、きょうの歩みも終わってく。気持ちはトトロたんたと。
哀憫の情にすがらず一千万 [2020年07月07日(Tue)]

fumihouse-2020-07-07T07_01_24-1.jpg数字【1510】が気になった。22名の候補が静かな激戦(コロナ禍のため街頭に出られなかった)を繰り広げた結果、現職が東京都知事に再選された。

驚くことがある。多くは泡沫候補である。それでもそこそこの票を獲っている。最低得票者で1510票。思いのほか票があることに驚く。小さな町村議会選挙であれば当選できる数ではないか。

家族や友人だけでは得られない数だと思う。それぞれが思いを語り、都知事になった暁にはこれこれを・・・という主張に有権者がうなずいたのだ(哀憫(あいびん)の情もあるだろうが)。有権者数は約一千万、大東京には実に多様性がある。
油断すな注意一秒事故はくる [2020年07月06日(Mon)]

fumihouse-2020-07-06T20_29_31-1.jpg事故は一瞬。つい10秒前には鼻唄を歌っていたはずなのに、突然奈落の底に落ちる。注意一秒 事故一瞬と言っておこう。

幸いに冷静に対処することができた。200m先の信号は赤でアクセルから足を離し、時速40キロほどで走行中、夕方になり天気は小雨で見通しはそれほど良くない。視界右手に黒い物が見えたときにはもう遅かった。車後部に衝撃を受け、クルマの尻が振れた。急ブレーキは避けて急いで停止。幸いに後続車も対向車もない。安全な場所に駐車した。相手が一時停止を怠ったばかりか、前方不注意の事故であった。

相手方は事務制服を着た女性。恐縮している。あなたは保険屋さんに連絡をお願いすると指示して、私は110番。両者とも怪我はないこと、道路と事故の状況など、細かに事情を話した。同時に事故処理の警官もそちらに向かっていると安心させてくれる。保険会社とクルマのディーラーにも連絡して対処してもらった。

タラレバを探せばキリがない。私が職場を出るのが数分、いや数秒でも早かったり遅かったら、事故は起こらなかった。彼女が家を目の前にして油断していなかったならば・・私が信号から目を横に転じていたならば・・雨が降っていなかったら・・・探せばいくらでもあるが、悲しくも厳然と事故は起こった。

もしもっとスピードが出ていたらどうか? 後続車に追突されていたとしたらどうか? ガードレールのない川沿いの道だったとしたら? 物損事故ではすまなかっただろう。私だって入院の憂き目に遭っていたかもしれない。保険の査定次第では保険料が上がるなり、負担金は生じるが、こうしてそれをネタにして文章を書いている。この幸せに感謝したい。
線上にアリア歌わず雨降らす [2020年07月05日(Sun)]

fumihouse-2020-07-05T08_31_50-1.jpg集中豪雨が来た。熊本県の球磨川で大氾濫。濁流が堤防を越え崩し、市街地が濁水に浸かり、道路や線路が水没し、土砂崩れが森と住宅や施設を押し流す。

深夜の豪雨。さぞや不安だったろう。雨音に眠れやしない、逃げようにも動きようがない、夕方避難しておけばよかったと思っても、後悔先に立たず。水害タイムラインはあったけれども、気象台の予測を遥かに超える雨が降った。避難所に逃げた人も不安は尽きないだろう。密な状態で感染症の恐れもある。雨の予報は続いている。

次々と襲い来る線状降水帯がもたらした大洪水。農地や林地の保水力も落ちている。どこに住んでいても自然災害はやってくる。今回は無事でも次は分からない。他人事ではない。まずはお亡くなりになった方に合掌。
練習は焦らずゆっくり慌てずに [2020年07月04日(Sat)]

fumihouse-2020-07-04T21_20_34-1.jpgフランシスコ・タレガは、有名な『アルハンブラの想い出』の作曲者であり、稀代のテクニックを持つギタリストである。そのタレガが愛弟子ホセフィナ・ロブレドへの手紙で、こう述べている。

≪根気よく基礎を練習すると、どこまでも上達します。ゆっくり練習することが上達の近道で、もしそれを怠ると、たとえ3世紀生きたとしても良い演奏を身に付けることは不可能です≫
 (手塚健旨著『ギター名曲ミステリー』)

タレガは、サロンの主役の座をピアノに奪われ、伴奏楽器に成り果てていたギターを再興させて、独奏楽器としてのギターに再び光を当てた、1世紀前の人である。

その名手が上達の秘訣はゆっくり弾くことだと言っている。上手なプロの演奏がイメージにあると、練習でも速くなる。失敗を繰り返してそれが定着していく。自ずと上達しない。ギター以外でも同じことが言えよう。

さて『アルハンブラ』を人前でも恥ずかしくない程度に練習しよっと。ゆっくりゆっくりとね。

(薔薇もまた慌てて咲くことはない。季節を感じて温度や気候に合わせて咲く)
分からないマスクのせいでこれは誰 [2020年07月03日(Fri)]

fumihouse-2020-07-03T18_59_53-1.jpg顔がとんと分からなくなった。この人誰だっけ? と首を捻る。年のせいではない(ひょっとしてそうかもしれないが)。

初対面でマスクで出会って、再び会った時にその人だと分からない。何度かマスク顔で対面して、ある時マスクを外した顔とお目見えする。えっと、あの人だろうか? 確信が持てない。すべてマスクのせいなのだ。

髪型と目、耳や顎の線。まして座った会議の席だったりすると全身が見えない。材料が少なくて相手を十分認識できないのだ。個性的なデザインの布マスクを着けていたりすると、余計に顔の印象は薄くなる。たぶん街中ですれ違っても、知らぬ間に通りすぎてしまうだろう。

マスクで顔を半分隠す生活を続けることによって、人間関係は確実に薄まっていく。

(このカーネーションくらい、顔も個性的だと分かるんですがね)
進化論変わる事実か意思なのか [2020年07月02日(Thu)]

fumihouse-2020-07-02T20_37_49-1.jpg自民党がダーウィンの進化論を漫画のネタにして憲法改正を主張した。日本人間行動進化学会は誤用だとして声明を出した。「生物進化がどのように進むのかの事実から『人間社会も同様の進み方をするべきである』とする議論は間違いだ」と。

自民党の4こま漫画では、「生き残ることができるのは最も強い者でも最も賢い者でもなく、変化できる者だ」と主張した。わたしには至極真っ当なものに思えたのだが、どうも違うようなのだ。

ダーウィンの進化論とは、“意図して変化した”もののことは述べておらず、“偶発的に発生した変異”のうち環境に合わなかったものが淘汰されていく過程を論じたのだそうだ。

なるほど、分かったような分からないような。“偶発的”というが、実は生命は巧まずして無意識の変化を進めていくものだったりして。それを偶発的と言うのかもしれないが、変化を恐れてはいけないし、昨日の自分と明日の自分は別ものだと言い切れる自信を持ちたいと思う。

(きっとルドベキアも進化してきたのだろう)
七月に潮目を見つついざ半年 [2020年07月01日(Wed)]

fumihouse-2020-07-01T19_21_13-1.jpgきょうから七月。つまり、ことしが半分終わったということ。秋がだらだら続く暖冬だったので、シャキッとしない年始であったが、突然の降雪に震えた(たかだか5センチだが)。中国・武漢で起きた新コロナ騒ぎ。対岸の火事とたかをくくっていたら、あれよと言う間に都市部で“発火”。四月には松江にやってきた。これまで話題はすべて新コロナにさらわれたと言ってよい。外出自粛、会合中止で大きな影響を受けた。

残る2020年の半分をどうして過ごそうか。もうすぐ七月の四連休。東京オリンピックを円滑に運営しようと10月体育の日を振り替えてスポーツの日とした。海の日と合わせて四連休としたわけだが、変哲もない休みの連続となった。

東京に忍び寄った第2波の激震が、こちらに及ばないはずがない。不自由で不景気な大波が押し寄せる。東京五輪が無事に開催できる可能性は小さくなった。世界の感染者にしても、今が過去最高というではないか。オリンピックよりも大切なものはたくさんある・・・と気持ちを切り替えて新しい目標をつくるべき潮目は必ずくる。残念ではあるが・・・。

(昼顔の季節もそろそろ終わるのか。地味だが爽やかな薄ピンク色)