会心の買い物上手うらやまし [2019年06月30日(Sun)]
ショッピングセンターに入ると、どうぞごゆっくりお買い物をお楽しみくださいませ、とアナウンスが聞こえる。「買い物を楽しむ」、なるほどね、楽しむんだね。
○○が欲しくて売り場を目指し一目散。時間がなければなおさら急ぐ。目的を達したら駐車場まで一直線。楽しむ余裕など、どこにもない。 漠然と□□が欲しい、でもはっきりこれといって決まった商品はない。欲しいものを絞れていないことは多い。ディスプレイを見て、おおこれだ!と気持ちが決まってすぐに買えればそれでよし。そうでなければあれかこれか迷う。買うべきか買わぬべきか迷う。ほかの店に足を伸ばして吟味すべきか否か迷う。必要の度合いと金額など条件をあれこれ考えて迷う。 一期一会でエイヤッと買う。ときには支払う段になっても迷っていたりして、覚悟を決めかねる。のちにほかの店で、良さそうな安い同等品を見つけて後悔したりなどする。会心の出来はむしろまれなこと。買い物とは、意外と楽しめないものだ。迷うとは、別名苦痛なり。そんなこと、ないですか? (出雲名産のぶどう・デラウェア。これを見て買うか買わぬか迷う人もいることだろう) |