
特殊詐欺の被害総額が去年357億円だったとのこと。減少傾向にあるとはいえ、1日平均で1億円とはおそれいる。オレオレ詐欺が半分を占める。その他、架空請求詐欺、還付金詐欺にしてもきっかけは一本の電話。
金の受け渡しは、振り込み型や現金手渡し型から、キャッシュカード手渡し型、電子マネー購入型に広がってきて、あげくのはてにアポ電のち強盗型まで登場している。
毎朝NHKの「ストップ!詐欺被害。私は騙されない」では、あの手この手で騙そうとする手口を教えてくれる。
■ネット通販会社から会員登録料未納で法的手続きに移行すると。すぐ手続きすれば95%返金すると言われてコンビニの電子マネーを騙し取られた。
■息子から電話があり違う声だったが、借りた電話でかけており母さんの声も違って聞こえると言われて信じ、会社の同僚と名乗る男に渡した。
■◯◯おばちゃんと親しく話しかけられて、甥と勘違いした。株で金を使い込んだから助けてとせがまれたので100万円渡した。
■警察官から金融庁の人が来たら渡せと指示され、封筒ごとカード7枚と暗証番号を渡した。奥に入ったすきにカードを偽物に取り替えられた。
■カードが偽造されて再発行が必要だと言われ、暗証番号ごとカードを渡してしまった。
■警察官から詐欺グループから金が盗まれる可能性がある、口座から引き出した金に偽札が交ざっていると言われ、全額渡した。
■甥から500万円が必要だと電話。警察官からも詐欺グループの逮捕に協力して騙されたふりをしてくれと言われ、現れた男に現金150万円を渡した。
■年金機構に還付金のため口座番号を教え、警察から口座の混乱を伝えられた。表れた私服警察官に暗証番号とキャッシュカードを渡した。
■貯金を分けろと警察から言われ、10口座に分散して口座番号と暗証番号を教えた。口座の事件発生で自宅を捜索。ホテルに宿泊中全て取られた。
■大手デパートと銀行協会から、不正にカードが利用された云々と。長い通話中に女が自宅に表れ、暗証番号とキャッシュカード2枚を渡した。
■息子から仮想通貨で1億円儲けたと電話。税理士から息子が確定申告をしてないと連絡。再び息子から、確定申告用280万円をせがまれ渡した。
■息子から妊娠させたので現金が必要と連絡。取りに来た男に現金100万円とキャッシュカード、暗証番号を渡した。
■息子から仕事で大事な金を忘れたと電話。表れた息子の部下にたんす預金1000万円を渡した。
■郵便局から休眠口座のお知らせ。キャッシュカードの枚数や残高を聞かれた。電話が相次ぎ、犯罪の恐れで脅かされ、カードと暗証番号も渡した。
■改元でキャッシュカードの変更が必要とする知らせが、一般社団法人全国銀行協会の名前をかたって来た。
騙されるのが愚かと言うのはたやすい。だが被害者の8割が「自分は被害に遭わない」と思っていて、自分は大丈夫だと過信していた。また75%は詐欺の電話を受けたあとに誰にも相談しなかったという。
初めは誰もが不審に思うだろう。しかし矢継ぎ早に連絡が入り、異常事態が起こっていると演技力豊かに告げられて正常な判断ができなくなる。次は自分の身にふりかかってくると覚悟しておこう。
(きれいな百合でも見て、気持ちを落ち着けようね)