信じてる信じていいのか信じよと [2018年04月30日(Mon)]
信じるに値する誰か他人の言葉にしたがって行動してみることもいい。懸命に脇目もふらずに邁進することが大切な時期が誰にもある。
東野圭吾の小説が原作となった映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』では、未来と過去、そして現在が異次元のレベルで融合する。30年以上の時間が一晩に集約され、雑貨店の郵便物入れで合わさった。 若い女性が見も知らぬナミヤ雑貨店から発せられる手紙の言葉を信じた。昼は事務員、夜はホステスとして働くが、いろんな事情も相まって貧しさから抜け出せない。しかし、手紙の主を信じて以降トントン拍子に若い女性は金を儲けた。なんせ相談の相手方は、バブル経済やリーマンショックが起こることを先刻承知なわけだから。1980年代の女性と2010年代の主が時間を超えて交流し、目的とする経済活動を果たし、両者に共通する児童福祉施設の経営を軌道に乗せる。信じることの大切さをわからせてくれる映画であった。 信じることが現代ほど難しい時代はないだろう。振り込め詐欺やセクハラ、性犯罪。下手に信じてしまうと痛い目に遭う。今の時代、誰を信じていいのやら、リサーチが必要ってもんなのだ。相手を信じること、相手から信じられることって素晴らしいことなのだ。 (奥大山・擬宝珠山の登山道に生えているスミレの花。可憐に紫色) |