
フェイスブックのリアクションには、2年あまり前まで『いいね!』しかなかった。ボキャブラリーが少ないという意見を受けてだと思う、『超いいね!』『うけるね』『すごいね』『悲しいね』『ひどいね』が加えられた。
読み手の気持ちを表現しやすくなったと言えるが、記載内容そのものがいいのか、それを書いたあなたに拍手を送るのか、わからないのである。「病気になりました、でも闘病生活に頑張ってます」という投稿に対して、病気の発症に対しては『悲しいね』となるが、本人の意欲をよしとするならば『いいね!』だろう。病気の人に『いいね!』とは何ごとだ!と非難されても困るのである。『いいね!』だけで十分だと思うし、微妙なニュアンスを表したければコメントすればよろしい。
そもそも『いいね!』にも、いろいろなレベルがある。感服しました、素晴らしいという意図もあろうし、いいかどうかは何とも言えないけれど、とりあえず既読したという意味合いで『いいね!』する人もいる。
安倍首相夫人のフェイスブック投稿に対して、「野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね」との一般のユーザーからコメントがあり、夫人がそれに『いいね!』したことに対して野党が先週集中砲火を浴びせかけた。
問題の書き込みがあったのは3月11日。東日本大震災の大津波で児童の多くが亡くなった石巻の大川小学校に関して、夫人は「今後どんな自然災害が起ころうとも、学校で多くの子どもたちが亡くなるようなことがありませんように」と投稿した。
それに対して一般ユーザーは、首相と夫人をねぎらった上で国は本質を見据えた政策を実現するよう努力すべきだとコメントした。そこに夫人は『いいね!』したのだ。決して「野党のバカげた質問」云々に反応したのではない。野党の非難は、切り文(一部分だけを引用して文章全体をねじ曲げる)の典型であろうかと思う。
(ムスカリが満開だ。桜が咲く前の露払いとしてたくさんの花が咲いていく。すべてはサクラの引き立て役となる)