
『プラダを着た悪魔2』は、華やかさを保ちながらもファッションメディアが変貌する世界を描いている。私生活はともかく栄光の座にあったミランダ(メリル・ストリープ)に危機が訪れる。かつて部下だった(主従関係と言ってもいいほどパワハラだらけだった)アンディ(アン・ハサウェイ)が、ミランダとともに危難に立ち向かうのが筋の主題。ミランダの強力な補佐役のナイジェル(スタンリー・トゥッチ)がいつもながらカッコいい(スキンヘッドを真似ようとは思わないが)。
メリル・ストリープの存在感は抜群だ。70代半ばにしてあの歩き、眼力の強さ。この映画の魅力の中心と言ってもよい。20年前のプラダ1では、アンが自分の強みや自分なりのスタイルを見つけ出す様子に共感したが、今回は最初からガンガン強かった。まっそんなことはないけれど、20年経ってもメリルもアンも、そのままといった風情。特に全シーンで服が異なっていた(PRADAなのかどうかは知らないが)のが印象深い。
IT富豪が跳躍しメディアの組織を変化させる。それは雇用にも働き方にも大きく影響して、現場を翻弄する。それは日本も同じこと。安閑とした状態は長続きしない。自分自身の身の回りも見渡せば、誰も置き去りにしないというSDGsの考え方は浸透していない。でも何か行動しなくちゃという感慨を持って映画を見終わった。
(2人の衣装は豪華な薔薇のように照り映えた)