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うらめしや化けていくなりすばらしき [2026年03月28日(Sat)]

fumihouse-2026-03-28T21_43_18-1-thumbnail2.jpgこの世はいたましい。けど、いとおしい。
この世はむごたらしい。でも、たくましい。
この世はわずらわしい。けど、わくわくする。
この世には終わりがある。けど、今がかがやく。
この世はうらめしい。けど、すばらしい。

朝ドラ『ばけばけ』が終わった。小泉八雲と小泉セツをモデルにした、ヘブンとトキを描いたこのドラマ。キャッチは最後のものである。辛いことの後には良いことに巡り合える。禍福は糾える縄の如し。恨めしく思えたことも、後に振り返れば意味のあることであったことに気づかされる。

このドラマは、わたしの朝ドラ歴の中で随一の印象を残した。明治の頃珍しかった国際結婚、格別高いギャラを得ていたお抱え外国人教師、松江から熊本・東京へ(史実は神戸もあるが)、といった稀なトピックスもあるが、基本的には家族に起こる日常が描かれた。

毎日のなにげないことに、喜び、笑い、怒り、驚き、悲しみ、あきれる。ヘブンが加わった松野家の人人が織りなす平常は、劇的ではないが、かけがえのない素晴らしい日日であった。他愛もない生活の1ページがとてつもなく重要ではあるが、二度と戻ってはこない。だからこそ、今が輝くんだ、と思える。感謝とともに、家族との日常を大切にしたい。

(サクランボの花が咲いた春のひととき。これもまた、かけがえのない時間)