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握りあい脊髄反射かお返しか [2021年10月19日(Tue)]

fumihouse-2021-10-19T20_44_55-1-thumbnail2.jpg伯母の手を握る。熱い。体温は38℃を超えている。脈や呼吸のバイタルは安定しているようだ。耳元で話しかけてみた。寝息は聞こえているが反応はない。指をニギニギする。ピクッと薬指が動いた。おっ? 続いて中指と薬指の二本が握り返してきた。覚醒か? 違う、脊髄反射だそうだ。

よく叱られた。強烈なパンチのような怒声を浴びた。それ以上によく可愛がってもらった。母より5歳も年上だから、強い母のイメージがあった。長らく自分の母(わたしの祖母)を介護したが、口は減らない気丈な祖母とのやり取りは面白かった。その祖母が逝って四半世紀。伯母は老いた。

身体は大きい。もともと体力もある。まだ逝かないでほしい。さらに生き抜いてほしい。もちろん激動の昭和を生きて駆け回ってきたが、もっと長生きしてください。かつて会いに行くたびに、「ようこそようこそ」と歓待してくれた。穏やかで温かい眼差しであった。あの声音を思い出すと瞼が熱くなる。

(伯母さんは、つわぶき色の服を着ていたことがあるだろうか。はてさて全く記憶はない)