パチンコの喧騒楽しむ依存症 [2020年05月10日(Sun)]
オレはパチンコ大好きオヤジだ。世間では依存症っていう名前の病気らしいが、好きなもんは好き!でいいだろ。玉が入ったときの快感がなんとも言えねえ。パチンコ屋のやかましさも気分が上がるな。台に向かうとワクワクして良いことが起きそうな気がする。勝ったときは最高だよ。大負けすると落ち込むけどな。生活費に困るけど親の年金でなんとかやってるよ。
オレは年とった両親といっしょに暮らしている。仕事帰りに「趣味を楽しむ」のが好きだ。日雇いの仕事が減ってきて、新型コロナとやらが流行ったせいだ。稼ぎは少ないながら、台に向かうのが楽しみで細々とやってるんだ。 この前なじみのパチンコ屋へ行ったら閉まってるじゃないか。コロナで自粛だとさ。近くの店もおんなじだった。でも、東京都が嬉しいことをしてくれた。休業要請に応じない店を公表するんだとさ。こちとらネットは使わねえ、ガラケーでググるとやらもしない。東京が店の名前を教えてくれたおかげで、台にありつけた。なじみの顔も見えたぜ。奴らも台を求めて流れるパチンコ難民だな。 もうすぐ10万円もらえるそうじゃないか。世帯主のオレの口座に振り込まれると30万。親は半分ボケたようなもんだから、これで今までの負けを取り返す。悪いとは思うけど、わかっちゃいるけど止められない。これが依存症ってやつなんだろうな。 (パチンコの代わりに、ラベンダーの薫りでも嗅いだらいかがかな) |