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ふつうとはごくありふれてしあわせだ [2019年12月12日(Thu)]

DSC_1581~3.JPG【ふつう】とは不思議な言葉。いつでもどこにでもある、珍しくないコトやモノ。他と比べても同じようなコトやモノ。一般的であり特別ではないコトやモノ。多くの事例に標準的に当てはまり、いつもではないけれど、たいていはそうであって変化はない。「ふつうはこうでしょ?」と当たり前に言ってしまうのだが、「ふつう」って何だろう。

「ふつうは人の数だけある」と言われる。百人百様のふつうがあるのだが、日常生活で困難を抱える発達障害の方やその親は、その「ふつう」に苦しめられる。比較的狭い枠に入って、「ふつう」と言っておけばとりあえず丸く収まるようなことでも、その人たちを苦しめる。

しかも「ふつう」は拡張し繁殖している。かつては、「ふつうにおもしろかった」という表現はなかったはずだ。絶賛するほどではないが、そこそこ良かったという意味はもたなかった。「ふつう」は当たり障りのないありふれた状態に多用される言葉となった。

ふつうの女の子に戻りたいと言って引退したのは、キャンディーズ。「本当に私たちは幸せでした」の言葉を残して去ったが、やがて二人はカムバックした。「ふつう」は刺激が少ないと見える。それは確かだが、何でもないように見える「ふつう」って、とても幸せなことなのだ。

(晩秋から冬にかけて山茶花が咲く。これもふつうのことだ)