変換のレイワの世界のぞき見る [2019年05月07日(Tue)]
レイワで漢字変換してみる。
【例話】例の話はどうなった? 例のことだよ、忘れたのかい? それじゃ教えてあげるよ。先日君と会ったときに話し合っただろ! あれっ? 何だったっけ? 【礼和】礼に始まり礼に終わる。そこにこそ和の精神が宿るもんさ。じゃ礼って何かって? それはね、深過ぎてわれわれ凡人にはわからないってものなのさ。 【霊羽】三国志の豪傑・関羽の霊廟は中国のあちらこちらにあるらしいね。死してなお、主君劉備を守らんとし、誠実な人柄が今もなお、かの国の人々を感動させる。三國志をまた読んでみたくなったよ。 【零輪】ゼロをいくつ輪にして重ねても、足しても引いても掛けても零。零は不思議な数字なり。インドで生れたというのは定説だけと、無いものに名前をつけて利用するなんぞ、賢いもんだねえ。 【齢吾】吾(われ)齢(よわい)を重ねて幾十星霜。迷うことばかり、くじけることばかりさ。それでも生きているかぎりは懸命に生きるってものなんだ。 【嶺倭】中華の世界から見た日本列島の山嶺はどう見えたのだろうか。白銀の峰々、それとも新緑うるわしい山際? 明代の海賊どもを倭寇と呼んだくらいだから(実は中国人が多かったとか)、たぶん辺境の地としか見えなかっただろうね。 そして【令和】。きょうは仕事をする人にとっては、令和元年の仕事始め。平成とキーボードを打ちかけて、はたと思い直す。が、パソコンは「れい」を関知した瞬間に平成と予想変換してしまう。システムの表記を西暦に統一して元号を止めてしまった組織も多いと聞く。伝統と利便性との狭間で【令和】との格闘はしばらく続きそうだ。 (ナガミヒナゲシは格闘しない。風にゆれるまま、雨に打たれるまま、令和の春を楽しむ) |