有名人犯罪片棒かつがない [2018年04月26日(Thu)]
5日ほど前に警視庁であった不祥事。練馬区の路上で男が中学3年女子のスカートをめくり体に触れた事件が起こり、逃げた犯人の特徴を「黒色リュックを背負った、小柄で星野源に似た男」として配信した。警視庁は訂正のメールを送り、星野源に詫びて再発防止を誓ったというが、作成した署員は「有名で売れているので、犯人検挙につながると思った」と話しているという。
そのとおりである。歌手兼俳優として活躍する星野源。「星野源に似た男」という表現がインパクトを与えないはずはない。注目されて手がかりが寄せられる可能性は高い。この表現は、星野源の著作権や肖像権を犯したわけではない。ただ言霊の思想というタブーに触れただけなのだ。 犯罪者に似ていると言われるのは気持ちが悪い。なぜかと言えば、いつの間にか犯罪者になったかのような錯覚を起こさせる。若い女性を襲う=星野源、と断定した思い込みを生む可能性もあることは確かだ。 しかし有名税として折り込み済みだと思うのだ。人気者だから仕方ない。しかも今回の騒ぎでアーティスト星野源がさらに名が売れアルバムも売れる。事務所にとっても本人にとっても、願ったりかなったりなのではあるまいか。 (モッコウバラは言霊の世界にはいない。ただ咲くがままに咲き、愛でる者を喜ばす) |