心身で苦闘する日々分かりたし [2017年05月23日(Tue)]
人工知能が日進月歩し、ネットコミュニティが巨大な網目で世界をおおう現代にあっては、知識や情報はたちまち陳腐化します。誰もが刻々と変化する情報を追いかけ回してヘトヘトです。
ググれば誰でも簡単に必要な知識や情報を得られるわけですから、それらを知っていること自体の価値が減じるのは当然の流れです。しかし、頭に知識や情報を蓄えておくことに代わる学習方法は何か。それが島根県教育委員会が言っている学力観です。 ≪主体的に課題を見つけ、さまざまな他者と協働しながら、答えのない課題に粘り強く向かっていく力≫。すなわちそれが、いわゆる「生きる力」を構成する論理的思考力、コミュニケーション力、感性や情緒だといいます。かといって、知識の蓄えがなければ考える材料に事欠きます。ググるだけでは扇動家の言説に迷わされるばかりなのです。 抽象的な言葉で分かったつもりになっても、答えは人それぞれに違ってきます。そのそれぞれを求めて、誰もが今日も苦闘しているのでしょう。 (黄素馨 (きそけい)はジャスミンの仲間。ジャスミンのように良い匂いがするかどうかは未確認) |