新緑が山駆け上がり春紅葉 [2017年04月30日(Sun)]
錦繍に粧った山はやがて眠る。冬枯れて精彩を失っていた(時折は雪化粧)山に灯がともる。生命力が呼び覚まされて山笑う。芽吹いた木々がふくらみ華やかになっていく。そして世界の中心、桜に気を取られるうちに山は萌えている。若葉の盛りとなった。
若葉の山は筋骨隆々のボディビルダーに似て、容積を増す隆起が活きている。新緑が尾根を駆け上がり山全体が春もみじ。淡黄色、浅黄色、若葉色、若芽色、若竹色、青竹色、赤茶系の珊瑚色、淡紅色、撫子色。新緑とりどり色とりどり。GWを過ぎると、ギラつく初夏の濃深緑へと移る。 (キリシマが花盛り。サツキと同じく漏斗のような小さな花を咲かせる。違いは時季で両者とも躑躅の一種) |