鳥さわぐにぎやかに春よろこんで [2017年04月09日(Sun)]
四十雀(シジュウカラ)は中年の星。自分は四十まで生きられない分、軽快な鳴き声で中高年を励ます。「四十からが人生本番」と。
雀(スズメ)は地味でも清々し。幸せなんて雀の涙と嘆くなかれ。地道に地面をついばんで、きっと幸せ富豪になるものさ。 燕(ツバメ)は勤勉楽しげに。空を意のまま飛び回り、虫をついばみ土を運んで働き者の真骨頂。機嫌よく笑う赤子が微笑んで、朗らかなる日を求めてる。 郭公(カッコウ)は格好つけろと人に言う。だらしない格好、気持ちが荒んでく。キリリと締めれば背筋が伸びて格好いい。 不如帰(ホトトギス)帰るに如かず、時鳥。過去には返れない、過去は変えられない。未来をつくるのこれからだ。今の一瞬燃焼せいと時鳥。 目白(メジロ)落ち着け冷静に。多くのスケジュールが目白押しとなっても、パニックになることなく気を静め、一つずつ片付けていくように教訓する。メジロのように快活に鳴けよ語れよと。 鵯(ヒヨドリ)群をなす。樹間に暮らし、朗らかに声を立てれば襲われず、団結すること大切だ。義経の鵯越えの如く、不可能を可能にせよと教えてる。 鶯(うぐいす)はあちらこちらに飛び回る。鶯の谷渡りの如く、枝から枝へ飛び渡る。フットワーク軽やかに爽快な声で周囲を明るくせよと説いている。 磯鵯(イソヒヨドリ)は天使の声よ。節を回して自在に鳴く美声に耳をそばだてる。遠き昔に魔法にかかり姿を変えた極上の歌姫よ。 (李(スモモ)の満開は染井吉野の直前にくる。空色に映えて、しなやかで清々しい花) |