フロンガス地球の薄い皮守る [2017年02月06日(Mon)]
かつてはフロンガスが、エアコンや冷蔵・冷凍機器に冷媒として、あるいは断熱材の発泡用、半導体の洗浄剤として使われました。化学的に安定して扱いやすく、人体に無害で理想の媒体と言われていましたが、オゾン層を破壊する大きな害があることがわかり、代替フロンが使われるようになりました。
一時はオゾンホールが拡大していましたが、規制の甲斐あって一段落しています。オゾン層は太陽が発する人体に有害な紫外線Cや紫外線Bを吸収し、X線やガンマ線で人間が被曝するのも防いでくれます。仮にオゾン層が無くなれば陸上の生物は死滅します。 ところが代替フロンもまた大きな害がありました。大気中に出てしまうと二酸化炭素の何千倍もの温室効果があり、地球温暖化に拍車がかかってしまうのです。そこでオゾン破壊の恐れがなく、温室効果も生まない媒体にかえるべく努力が続けられていますが、費用対効果の面でまだ完成はしていないのです。当面は古い機器に使われたフロン類を大気中へたれ流すことなく回収し、無害になるよう管理しなければなりません。 備忘録として。 【特定フロン/CFC又はHCFC】オゾン層破壊と高い温室効果を有するガス。 【代替フロン/HFC】オゾン層破壊はないものの、温室効果は高いガス。 (オゾン層がなければ、この寒牡丹もひとたまりもないだろう) |