幸せは十分なのか飽きたのか [2016年09月13日(Tue)]
博報堂生活総合研究所が6月に行ったシルバー意識調査で、幸せよりもお金が欲しい、という結果が出ました。21世紀は心の時代と言っていた頃もあっただけに、寂しい結果です。
調査対象は60〜74歳で、欲しいものは「お金」と答えたのが41%で第3位の座についたのです。1位は「健康」、2位は「安定した暮らし」で、「幸せ」は16%しかありませんでしたから大きく水をあけられています。 別の質問で「先の見通しは暗い」と回答した人が47%ありました。ちょうど100歳以上の長寿者が6万5千人で史上最高となったように、長い老後に一番必要なのは、現実問題としてお金なんだという意識があらわれたようです。 それとも、もう十分幸せだ、これ以上欲しいモノやあって欲しい状態はない、という無欲さがあらわれたものでしょうか。少し将来に心配はあるけれど、健康が保たれて、安定した気持ちで生活できさえすれば何とかなるさ。そんなところなのかもしれません。 (ジンジャーの花が上品に咲いています。濃くて深い葉の陰影と白い花のコントラストがよろしい) |