年越しに砂の時計ぞミュージアム [2015年11月17日(Tue)]
邇摩高校のそばにある仁摩サンドミュージアムに向かって歩く観光客を見かけることがある。重そうなキャリーバッグを引いている。サンドミュージアムまでJR仁万駅から徒歩5分。
世界一の砂時計を擁する仁摩サンドミュージアムでは、年一度の『時の祭典』が開かれる。12月31日21時30分にスタートし、2015年から2016年にかけてカウントダウンして楽しむ。巨大スクリーンでオリジナルPVを上映したり、ダンスチームやライブコンサート、ビンゴゲームなどで盛り上げ、豚汁や蕎麦を無料でふるまうのも嬉しいが、一番のメインイベントが、福男と福女による綱引き。総勢108人(除夜の鐘と同数)の男女が打ち上げ花火とともに砂時計をひっくり返す。さぞかし盛り上がるだろう。 鳴り砂伝説の琴ヶ浜が近くにある。丸みを帯びた石英の粒が、キュルキュルッと哀愁を奏でる。すり足で砂浜をこすりつけてズンズン歩くと、鳴り砂の浜が遊んでくれる。天真爛漫に楽しめる。しかしどこか哀感があるのは伝説のせいなのか。 サンドミュージアムのふれあい交流館では、ガラスの体験工房がある。砂を吹き付けて絵柄を彫刻したり、バーナーでガラスを溶かすバーナーワークもある。世界一、ギネスブックの大砂時計が刻む砂暦が1tの砂を一年かけて落とすということは、長さ5.2m、直径1mのジャンボ砂時計が一年を刻むということだ。その圧倒的な定時性たるや誰にも真似できない。そこに踏み込んで挑戦するスタッフたちの心意気やよしである。 http://sandmuseum.exblog.jp/ 閉館日以外はブログを毎日更新しているのも素晴らしい。 (夕闇に溶けてしまいそうな仁摩サンドミュージアムの三角屋根) |