年の瀬を感じ虫の声聞こえてる [2015年10月17日(Sat)]
蝉の声が聞こえなくなってから、どれだけ経つだろう。夏の多数派、我がもの顔の彼らは秋に舞台転換したと思う間もなく、夏とともに消えてしまった。栄枯盛衰、諸行無常というには大げさ過ぎる年中行事だが、季節は移り変わった。
秋の虫の鳴き声も初秋の頃と今とでは違う。うるさかったクツワムシ。ガチャガチャガリガリ100年前のモーターのように規則的だった彼らは消えてしまった。鈴虫はリリーン・リリーンと、暑い頃より心静かにゆったりと秋を慰む。チンチ・チンチと短いリズムだったマツムシは、チンチーン・チンチーンと鈴虫なみに心地よい。 2ヶ月も経てば、街中はジングルベルがいっぱいで、年の瀬迫り焦る頃だろう。 (蜘蛛の巣にかかったソメイヨシノの枯れ葉。もう病葉(わくらば)とは言えず、紅葉しカサカサになって木の周りに散っている) |