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創生し地方を新たに創世す [2015年09月08日(Tue)]

fumihouse-2015-09-08T18_25_30-1-thumbnail2.jpg現在島根県では、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の素案を発表し、県民からパブリックコメントを募集しています。≪2040年までに合計特殊出生率2.07と社会移動の均衡を目指≫して、仕事をつくり、子育てしやすい環境のもと、安心して定住できる人の流れをつくろうと島根県は懸命なのです。これがいわゆる地方創生です。

よく報道やホームページで「地方創世」と漢字がふられているのを見ると吹き出してしまうのですが、旧約聖書の神が創った世界と人類の始まりのように、日本という国を一から創り直そうとする意気を感じて悪くないですね。

ベースとなるのは昨年11月に成立した「まち・ひと・しごと創生法」です。人口減少社会に対処するため、首都圏への過度な人口集中を是正し、地方圏それぞれに住みよい環境を確保しなければ、活力ある日本を維持することはできないという問題意識が法律にはあります。

島根県の素案によると、長期の人口減少が今後も続くと次のような問題が起こります。

■消費が縮小し、商店や公共交通など日常サービスが確保できない。
■地域産業の担い手が不足し、地域経済が縮小する。
■高齢者への医療・介護や、子育て世代への保育に支障が出る。
■地域活動の継続や地域文化の伝承が危機に瀕する。
■社会サービスの低下がさらに人口を流出させ、悪循環に陥る。
■行政サービスの水準を維持するために必要な財源が確保できない。

深刻そのものです。人口ビジョンでは2060年の段階で、合計特殊出生率が今のまま1.63で続いた場合には現在の69万人が38万人となり、2040年までに人口維持が可能な2.07までに回復すれば、2060年には47万人になるようです。

ところが、県内19市町村の目標数を合計すると47万人を大きく上回ります。だから県もその数字を人口ビジョンの目標とするべきだという意見も多いですが、そうした建前につきあう必要があるのか、私には疑問です。

47万人と計画に記載してしまったらそれ以上の人口増加は望めないなどという言霊信仰を持ちだしてもらっては、目標だけつくって安心することになりかねません。それでなくても、47万人でも相当楽観的な数字です。厳しい現実も踏まえなければなりませんね。

若者の意見を聴く会も催されるようです。対象は県内在住の若者ですが、年齢要件はありません。いくつになっても青春だ!と思っている方なら何歳でもよいのです。ふるってご参加くださいな。

(邇摩高校の紫式部が麗しい。くるんとキラキラ可愛らしい。紅紫に多数の小玉が楽しげだ)