美しき夏よ花火よ日本の夜よ [2015年08月02日(Sun)]
シュッポンの音がしたかと思うと、シュルチュルシュルチュルと火の粉が上へ上へと昇っていく。一点の光だったものが一瞬にして弾け飛び、大輪を花咲かす。「うぉー」の歓声が早いか、「ズゥドーン」と地を揺るがし腹を震わす爆発音が早いか。余韻にひたる間もなく二の矢三の矢掛けつがえ、次々と大輪と小輪、ハート形の変わり種。小爆発でパチパチ跳ねて、落ちる長尾はしだれ花。休むことなく次々と七色の光輝いて、わずか一瞬消えたまふ。日本の夏よ浴衣着て、空を眺めて口をポカリ。光と音の喧騒で夜店に客が消えたまふ。満喫し松江の華よ水郷祭。
というのは嘘。遠く離れた宍道湖対岸で豆の火花を楽しんだ。色や形、組み合わせに趣向を凝らした祭典は20キロ近く離れた場所からも十分感じられた。夏よ花火よ日本の夜よ。 (花火の季節は実りの季節も近い。早稲が出穂し花が咲き始めている) |