据わった眼キレて赤いぞ花落ちて [2015年04月17日(Fri)]
わたしはキレやすい。激情にかられて、モノを壊したり他人を傷つけるわけではない(時折怒りを露わにすることもあるが)。血管が切れやすいのだ。眼の血管だ。白目に赤色が広がり異常なのが一目でわかる。
病名は結膜下出血。白目を覆う結膜下には無数の血管があり、それが破れて出血したものだ。わずかに血がにじむ程度のときもあれば、目の半分くらいを覆うときもある。「どうしたの?」と心配してくれる人もいる。母は疲れがたまってるから体を休めよと助言してくれる。目の色変えてスマホにかじりついたり、目が回るほど忙しかったわけでもない。そもそも病気でもない。 わたしは、眼底出血ではなくて視力が落ちることもない、と言うのだが、充血した状態を超えて血で赤く染まっているのだから、病的に見えて気持ちが悪い。「前世はウサギさんだったのさ」と笑えもせぬジョークで答えている。 出血は自然に吸収されるが、完全に白くなるまで一週間以上はかかる。その間鏡を見るたびに赤い目が顔全体を腫れぼったく見せているような気がしてあまり晴れやかではない。 送られた眼差しに赤い濁りがあれば、目は口ほどにものを言わなくなってしまうだろう。目が曇ることにもなりかねない。目が据わったように錯覚させる効果はあるかもしれないが、せいぜい目を閉じて、睡眠を多めにとり、重要な感覚器官である目を休ませるのが良かろうと思う。 (まだガンバっている桜の花。花びらが落ちた後のガクはわたしの赤目みたいに赤い) |