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各地には微細な味わい日本酒で [2014年10月05日(Sun)]

fumihouse-2014-10-05T22_39_39-1-thumbnail2.jpg秋の夕べに地酒を楽しむ会in出雲』に参加する機会があった。パルメイト出雲が主催し、日本名門酒会が協賛するもので、今回で7回目だそうだ。

各地から蔵元が集まって自慢の酒を披露して、日本酒びいきの要するにお酒大好きの人たちがたくさん集う会である。酒豪かどうかはわからないが、全国各地の酒を個性的な酒の肴とともに胃の腑に収め、手に入れるためには時間もお金も惜しまぬ心がけを持った方々だろうと思う。日本酒の美味しさをあちこちで語っておられたのが印象に残る。誘われるままに参加した私であるが、思わぬ日本酒の美味しさに(大変しつれい!)目を見開く思いがあった。

参加蔵元は、宮城・一ノ蔵、山形・大山、岡山・嘉美心、広島・賀茂泉、山口・五橋、愛媛・梅錦、高知・司牡丹、そして島根代表は豊の秋。

全種のお酒を口に含むことはなかったものの、日本酒をたしなむことのない私にもそれぞれに違いがあることがわかる。さらりと口当たりよく喉を下っていくもの、ぬるっとした舌触りで口の中をいかにも酒らしい味が駆けめぐるもの、飲んだ瞬間に舌や上顎をチリチリと刺激するもの、いろいろな酒があった。蔵元さんの説明を聞いていると楽しかったし、いっぱしの酒通になったような気もしたが、酔いが回るとみんな忘れた。ぐい飲み一杯は小さいようだが、数が重なればあれよという間に酔いはすすんでしまうからだ。

メモを盛んにとっている人がいた。微細な味を記録にして感覚を記憶に留めようという努力であろうか。体調によっては同じ酒でも違う。食べる料理によっても違う。また蔵元が作る酒そのものが年によって出来が違うこともあるだろう。異なる条件で多くの酒を飲み比べ味わっていく。そしてなによりも酒をたしなむ仲間たちとともに酒を楽しむ。真の酒通ができていく、嗜みができていく。私に真似はできないが、日本酒は深いと思った。

(酒米ではないが、蕎麦畑の見事な連なり。30ヘクタール近くある広大な畑が松江にある)