文学の橋を渡っていくつにも [2014年05月26日(Mon)]
古今の文学は、
人間の心から心へ 差し伸べられた橋である。 どれだけ橋を渡るかで、 自分の心の中身が決まっていく。 誰が言ったかは知らないが、気になる言葉だ。「文学」とは、純文学、大衆文学といった範疇にとどまらず(古いなあ)、ライトノベルなど軽いタッチのものも含むと解釈したい。さらに映像や音楽、人から人への口承なども含めて広義の文学であると私は考える。すなわち、人間が直接発するちょっとした言葉はもちろんのこと、あらゆるメディアを使ってひとに伝えられるすべてのものは、ひとの心を動かす「橋」であると解釈したい(良質のものであることはもちろんだ)。 長大な歴史ロマンであっても、他人が発した片言隻句(へんげんせっく)であろうとも、どれだけ文学の橋を渡るかで、自分の心の中身が決まっていく。橋を渡そうと意識し続けることで、ひとは大きく成長する。怖いようでもあるが、楽しみにしたい一言だと思う。 |