御礼とは感謝か恨み分からずと [2013年12月17日(Tue)]
出雲大社に縁結びを願った女性が結婚を成就させ、当の夫を引き連れて御礼参りをしたと、テレビ番組で紹介していた。「御礼参り」、久しぶりに聞いた言葉だ。私には怖いイメージが強いが、一般的にもこちらの意味に転じているのではあるまいか。
『御礼参』(広辞苑第三版より) [1]神仏にかけた願(がん)の成就した礼に参詣すること。 [2]釈放されたやくざ、不良などが、自分の悪事を告発した人に仕返しをすること。 純な感謝の気持ちを行動に表したはずの言葉が、一部の抗争のやり取りを説明する際に転じて使われる。神仏も、眼(がん)を付けられやしないかと、さぞ当惑しているにちがいない。 12月に入って出雲路を歩くお客さんたちは減ってきたと言われるが、今日も松江市内には旅行かばんをひくペアがたくさん見られる。神在月は終わったけれども、神さんは言うこと聞いてくれますか? (写真はブルーローズ。かつては交配を重ねてもできなかった薔薇。愛好家たちの垂涎のまとだったにもかかわらず、今はバイオ技術でできるようになった。これも神の手になるものなのか) |