脱帽しダッダッダダッと新世界 [2012年06月21日(Thu)]
脱○○という言葉をさがしたら近頃、【脱原発】が筆頭に上がるだろう。ただちに原発をやめる<脱>と、徐々に依存割合を低くしていく<脱>。いま声高なのは即・脱原発派だ。徐々に派は<縮原発>とも<卒原発>とも表現できる。<転原発>と言えるかも。太陽光・風力発電、地熱発電、潮力発電など再生可能エネルギーの手法も使って、<超原発>をめざす考えだが、今の技術ではまだ時間がかかりそうだ。
ふたたび【脱○○】に戻る。 【脱税】【脱線】【脱会】【脱退】【脱臼】【脱肛】【脱藩】【脱糞】【脱北】【脱腸】【脱力】【脱輪】【脱獄】【脱落】【脱走】 おっと、マイナスイメージの語ばかりになってしまった。 【脱衣】【脱塩】【脱皮】【脱稿】【脱穀】【脱サラ】【脱脂】【脱水】【脱臭】【脱出】【脱色】【脱兎】【脱毛】 「脱」の字ばかり見ていたら、感覚がおかしくなってくる。人間が身を尽くして神へのみつぎ物を捧げもつ、という象形文字だと思う。だからしんどい字だ。 そして【脱法】。法律の裏をかき、法に定めがないことをいいことに利を貪ること。違法ではないから抜け道となる。【脱法ハーブ】が世間をにぎわす。タバコのように吸引して幻覚作用などを起こすドラッグだ。嗜好目的で出回っているとはいえ危険である。 吸った本人が意識障害、死亡に至るのは自己責任の範囲だが、無意識のまま交通事故を起こした近頃の例は目もあてられない。ハーブは健全に、匂って楽しむ、煎じて茶として飲む程度にしてほしいものだ。『ダメ。ゼッタイ。』運動の対象として、覚醒剤やマリファナ、MDMA、向精神薬の乱用と同列にあつかうべきであろう。 (追記)漢和辞書で調べたら【脱】はこうだった。「八」(左右に離す)と「兄」(頭の大きい子供)で子供の衣服を離してぬがせるさま。体(月偏)の骨と肉を離すこと |