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カナリアよ鳴けよ哭けよと北の風 [2012年12月27日(Thu)]

__tn_20121227175241.jpg映画『北のカナリアたち』では、ハンカチが必要だと言われていたが、涙は出なかった。重い映画だった。利尻富士は気高く、雪原の光景は美しく、ひとの心も美しい。しかし、各人が抱えてきたものは重く、これから抱え続けなければならない重みもズシッと響く。

かつての生徒たちは先生の手を借りながら、過去を紐解く。いびつに歪んでいた過去を紡ぐ。北海の小さな島にあって歌で鳴いたカナリアたちが、運命に泣かされた。二十年の時を隔て再び鳴く姿を見て泣かずにはいられない。が、私は泣けなかった。

はる先生は清廉で真っ白な聖職者というわけではなかった。他人を救うためだったとはいえ、背徳の呵責にさいなまれ、それが原因で島を追われた。遠く関東で図書館司書としての仕事を得たが、自身と教え子たちの重い過去を抱えつつも島には一度も帰れなかった。

そして定年退職。そこに訪れてきた二人の刑事。先生は、重い過去の封印を解き過去を紐解き雛鳥たちの再出発を寿ぐために旅立った。二十年の歳月は教え子たち6人をすっかり大人にしてはいたが、過去を封印し寂しく泣き濡れる可哀想な姿であった。

吉永小百合演ずる先生が凛として若鳥を見つめるときの目。温かく慈愛をもって老境に入った先生が、雛鳥たちの苦しい胸の内を紐解き、温める。6人の歌声が廃校になった分校に響いたとき、雛鳥は若鳥になった。巣を飛び立ち、各々の生を凛々しく生きはじめたのである。利尻富士の雪景色と合わせ、胸が熱くなった。
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