古代から生きた魚よ子孫たち [2012年12月20日(Thu)]
来年は2013年(平成25年)。十二支は巳年、蛇の年である。宍道湖自然館ゴビウスでは恒例により元旦から開館し、企画展『干支水族館』が始まる。題して「ヘビと名のつく生きものたち」。
それに先立つ12月22日(土)からは特別展『タイムスリップ!?〜古い魚から新しい魚を見てみよう〜』が始まる。古い地球の頃から進化を止めた古代魚が数々登場する。凍てつくこの冬に、化石にならなかった魚たちを眺めながら地球の歴史に想いをはせるのもよいだろう。 魚の祖先が出現した「古生代」は、フズリナ、サンヨウチュウの時代。今展の代表選手はオウムガイ。巻き貝のように見えるがタコの仲間。4億5千万年も前から生きている。ギョロりとした目を楽しむのがいいだろう。ただし彼らは夜行性。動く姿は見られないかもしれない。 生物の宝庫、中生代。アンモナイトと恐竜がこの世の春を謳歌した時代。代表選手はポリプテルス。どこか恐竜を彷彿とさせてくれる顔つきの魚である。 新生代はナウマン象の時代。変わった形のタウナギが面白い。ウナギと名はついているが、仲間ではない。ヒレが退化して、胸ビレ、腹ビレがない奇矯な形をしている。小さな目は愛くるしいか不気味かは、見る人次第だ。 古生代に栄え数千万年前に絶滅したと言われていたシーラカンスも実物大の模型で登場する。動かないが十分迫力があって楽しめる。冬休みは水に囲まれ、大切な人と水入らずのひとときをゴビウスでお過ごしください。 (写真の花も、ひょっとして古代の昔から咲いていたのかも・・・) |