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大捜査かたち残るは踊る大捜査線 [2012年12月08日(Sat)]

__tn_20121208173419.jpg「大捜査線」とは名ばかりの貧弱な捜査線。線とは言えない、黒人のティッブスだけが動き回る捜査点でしかない。が、点と点をつないで彼は犯人にたどり着いた。さすが、フィラデルフィアの敏腕刑事だけはある。

舞台はアメリカ南部の貧相な警察署。留置場はあっても取調室すらない。新任の署長は神経質にガムをクチャクチャと絶えず噛み、いつも機嫌が悪い。殺人事件のノウハウはなく無能な署員ばかりだ。休暇中たまたま居合わせたティッブスは、南部の黒人蔑視社会にまともにさらされる。蔑視どころではない。黒人が憎くて堪らないという連中ばかりが住んでいる恐ろしい地域にあって、捜査に関わったのだ。

原題は『In the Heat of the Night』。ヒートとは映画にあったうだる暑さのほかに、捜査や追跡という意味があるようだ。白人たちが黒人刑事のバージルを殺そうと追い回した狂態も指しているのかもしれない。

署長の差別意識たるや、凄いのひとこと。今の我々には想像もできない。映画『夜の大捜査線』は「暗い捜査線」でもあった。「黒い人種」を憎みつつも、その能力の高さゆえに「闇に混迷した」捜査の助っ人として重用せざるを得なかった署長。黒人差別だらけの「暗黒世界」をこの映画は描いた。その代表格としてあの署長がいた。見事に演じてあの俳優は主演男優賞をとったということだ。それほど黒人への憎しみが、全身から発せられていた。

では、ティッブスのように能力が高ければ差別から逃れられるようになるのか。確かに能力ゆえに尊敬されるようになるかもしれない。身体能力が図抜けていれば高い収入を得ることもできる。

しかし、能力がなければ偏見の目で見られても仕方がないのか。そうではないはずだ。人が生まれながらにして持っている人間らしく生きる権利がないわけがないではないか。大分ましになったとはいっても、黒人差別はまだ厳然として存在する。その他あまたある差別についても、人権擁護の掛け声の陰に隠れて、ずるく陰湿に生き残る。別種の新しい差別が生まれてくる構図もある。

事件が終わり、ティッブスが去るときがきた。絶えず衝突していた彼と署長との関係。あからさまに嫌悪感を向け侮辱してきた署長。ここまで来て署長の感情は変化していた。だが、感謝の言葉が明快に述べられ、笑顔で抱き合ったわけではない。差別と憎しみの感情はこれからもずっと残るだろう。それでも徐々に解けていってほしい。
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