わからないわかったつもりのわからない [2026年02月06日(Fri)]
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分からないことは分かりません】 松山ケンイチ演じる安堂裁判官が、心に残る言葉と態度で温かい雰囲気を醸し出す。NHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』には心安らぐ。なかでも印象深いのが冒頭のセリフである。発達障害の特性を持つ安堂が、検討の過程で口にする言葉だ。 人間誰しも実は分かっちゃいない。分かったつもりでも誤解しているケース、急ぐから分かったことにして先に進んだがつまづくケース、常識と考えてスルーしていたが根本が理解できていないケース、分からないと言えなくてうやむやにするケース……難解過ぎて分からないことも含めて、多くの「分からない」がある。 分からない状況を認識していないと、真の理解は出来ずに霧の中に立ち入ってしまう、という警句に聞こえる。安堂が誠実に裁判に向き合うほど、分からない状態は増えていく。日々生活するなかで、物事を分かったつもりになって片付けてしまうことが、いかに多いかを感じさせてくれる。分からないことは分からないと正直に言おう。 (美しい花は美しいおいうのに理屈はいらない) |



