ゾウリムシ緑の精が産まれ出ず [2023年03月24日(Fri)]
【ペイズリー 】
よく使われる文様である。ネクタイやワンピース、スカート、スカーフなど衣類はもちろんのこと、カーテンや壁紙などよく見られる柄だ。 わたしが若かったころ、トラッドタイプのネクタイ柄はペイズリーとレジメンタル・ストライプ(連帯)が席巻していたと思う。やがて流行りがすたれ目立たなくなった。10年ほど前からレジメンタルが復活してきた。そして今、ペイズリーが蘇っている。 イギリス・スコットランドのペイズリー市でこの柄の織物が量産されたことが語源となっているという。勾玉模様とも言われるが、日本古代の勾玉に比べて形がシンプルなだけにシャープ。ラインは優美にカーブを描き、元は草の葉だろうか、それとも花びらか。あるいはゾウリムシ? 同じパターンが向きを変えて繰り返されていても、不思議と見飽きない。基本形をどんな模様でつなぐのか、配色はどうする? 無限のデザインが生み出される。今後も新種のペイズリーは続々と世に出るだろう。楽しみにしよう。 |