楽しくも自由になりたし爪弾いて [2022年10月22日(Sat)]
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石本正というと、薄い瞳・切れ長の目、通った鼻筋、形の良い胸を惜しげもなくさらした裸婦のイメージが強烈である。にぎにぎしい舞妓の群像を描く作品も印象が深い。しかし、それは一部でしかないことがわかる。魚や花、木々、静物など丁寧なタッチで静謐さをたたえている。なおかつ水面下には情念が渦巻いているようにも見える。 画伯のモットーは「自由に、楽しく」だそうだ。こんなメッセージを残している。 ≪絵を描く時はがんばったらいかん。がんばろうという気持ちがあると、余計な力が入って自由な発想の絵は出来なくなる。自分は、絵を描くのが楽しくてならない。楽しいから、人に言われたり、教わらなくてもいろんな工夫をして描いてきた。自分なりの発見や工夫が絵を描くことを楽しくする。肩の力を抜いて、モデルと向き合って、その個性や美しさを感じることが大切だ。≫ 石正美術館ではギタ弾こ会の浜田交流会が開かれた。わたしの演奏は自由だったか? 楽しくできたか? というと自信はない。画伯の言葉のとおり「肩の力を抜いて」、その曲の「個性や美しさを感じることが大切」なのだ。得るところの多いひと時であった。 (浜田に向かう自動車道の沿線には、シロガネヨシの穂が風に揺れていた) |



