この秋は黄が咲く赤咲く花が咲く [2022年10月17日(Mon)]
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葉っぱはこぞって花となり、二度目の春を秋が連れてきた・・・『異邦人』を記したアルベール・カミュの言葉。訳文はわたしが頭をひねった。 木々の葉が色づいてきた。「秋は二度目の春」だなんて、よくぞ言ってくれた、カミュさんよ。「葉がすべて花になる」も思い切った比喩である。 秋が深まる。紅葉する木々が艶やかになるのも、もうじきである。花は散る。黄や赤、茶に色づいた葉っぱも落ちる。そして冬へ。寂しくはある。 ところが、冬は三度目の春という言葉もある。枝に降り積もった雪が純白の花となって咲く。あるいは霜が張り付いて微小の花となる。寒さはこたえるにしても、なかなかの景色が眺められる。 考えてみれば、新緑から深い緑へ。この色の変化も花と言うにふさわしい。強い夏の日差しを受けてギラギラする緑葉も一種の花。となると、四季は全てが花に彩られている。 日本の四季は折々に、花咲くさまを見せてくれるありがたい存在である。平均気温が高くなり植物の様相も変わりつつあるが、美しい彩りが健在である。移り行く季節を今のうちに見逃さないよう、味わい尽くしていこうではないか。 (コキアも紅葉した。秋を見つけて高揚する) |



