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ピアニシモ弱くあっても強い音 [2022年10月10日(Mon)]

fumihouse-2022-10-10T23_28_26-1-thumbnail2.jpgマリア・エステル・グスマンのギター演奏会。繊細と緊張感、解き放たれた開放感。ビアノシモの弱いタッチが客席の遠くまでよく聴こえる。観客が耳をすまして聴き入っているのがわかる。倍音が響いて遠達性が強いのであろう。

初曲が、G線上のアリア。続いて、アルハンブラの思い出。いずれも強い音はない。ピアニシモで始まるアルハンブラなど初めて聞いた。胸に響く澄んた音、硬い音と甘い音のメリハリ、効果的なテンポの揺れ・・・。ホントに凄い演奏に聴衆は魅了された。

指が的確に動く。まるで蜘蛛とかカマキリのように指板上を動く。一度食らいついたら離れない! そんなしつこさに併せて軽やかで優美なタッチがある。羽衣に舞う天女のようだった。

決して大きくない手、細い指、それでも弦を捉える。まるで、勝手に弦が指にまとわりつく感じだろうか。綺麗な運指をじっと見つめるうちに、指がグ〜ンと伸びていくような錯覚が起こる。わたしもあんな指がほしい。柔らかなピアニシモのタッチがほしい。

マリアさんの演奏を聴くと、楽器を鳴らすのにやたらと力は不要だと思う。素直に諦めず、柔らかくゆったりと、ゆっくりユックリ練習していこうと思った。聴き惚れる演奏会、実に良い体験だった。

前座で行ったアンサンブルの演奏。不本意なところもあったが、合奏の楽しさを何十年ぶりかで体験できた1日でもあった。

(演奏会場の米子市文化ホールに咲いていた、ヤリゲイトウ)
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